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6月4日(金) 総会、本会議(年金法案、国井委員長解任)

今日は、いよいよ年金法案が本会議にかかる日です。昨日の採決は、共産、社民、無所属の3委員の対総理質疑を残したまま、質疑打ち切り動議を取り上げて行われたもので、国会議員にとってもっとも大切な権限の剥奪ですから、やはり重大な瑕疵があったと言わなければなりません。その上、共産党の井上議員が今日の討論の中で明らかにしたところによると、福島瑞穂さんの質疑のうちの3分間は、理事会によって福島さんに託されたもので、小泉首相に直接に年金実績を質すものだったというのですから、この剥奪は重大です。

森ゆう子さんが国井厚生労働
委員長解任決議案の趣旨説明
大塚耕平さんが賛成討論

9時すぎに、本部の選対スタッフと打ち合わせ。9時半から議員総会。岡田代表も出席し檄を飛ばされました。私も発言を求め、議員の質問権の剥奪は重大で、他党のことだと見逃すわけに行かないことを強調しました。11時半から本会議。年金法案が日程に上がりましたが、その委員会での審査結果を報告する国井厚生労働委員長の解任決議案が提出されたので、休憩の後、13時に再開して、まずその審議を行うこととなりました。

13時から、民主党の森ゆう子さんが、国井委員長解任決議案の趣旨説明を、何と3時間にわたって行いました。野次の続く間は黙っていたり、同じことを何度も繰り返したりしましたが、これも怒りの表現で、議場では与党も含めて、とにかく言うことは聞こうという雰囲気が次第に広がりました。16時過ぎから自民党議員の反対討論が5分間ありました。

16時10分から、民主党の大塚耕平さんが賛成討論。何とこれが2時間10分続きました。論語の古諺の話などもありましたが、年金のソフトのことをはじめ、極めて内容の高度な討論でした。18時20分から、共産党の井上美代さんの賛成討論で、20時まで行われました。軽妙な話し振りで、わかりやすい内容でした。

20時過ぎ、議長が延会を宣言。0時10分に再開することで、休憩となりました。このあとは、まず、国井委員長解任決議案の採決から始まり、次々と動議が提出され、議事が果てしなく続きます。体力勝負の面もありますが、世論を背景にしながらの勝負なので、国民の皆さんの軍配が決めてです。


2004年6月4日 (民主党ニュース)
国井厚生労働委員長の解任決議案を審議 

 参議院本会議で4日午後1時から、民主党・新緑風会提出の国井厚生労働委員長解任決議案の審議が行われた。解任決議案の趣旨説明には民主党の森ゆうこ議員が立ち、3時間にわたって提案理由を説明した。 
  
 森議員は、前日の厚生労働委員会における強行採決で共産党の小池晃議員、社民党の福島瑞穂議員、および無所属の西川きよし議員の質問権を奪ったことを解任の第1の理由とした。また森議員はこの間の審議過程で、与党が中央公聴会の開催を誠心誠意約束したにもかかわらず開催しなかったこと、また、小泉首相自身が法案の中心となるマクロ経済スライドを理解していなかっことなどを挙げた。さらに、社会保険庁の無駄遣い問題、首相の厚生年金詐欺事件も追及。そのうえで、良識の府としての良心を与党議員にも訴え、決議案に賛成するよう呼びかけた。 
  
 賛成討論に立った民主党の大塚耕平議員は、2時間にわたって議論を展開。強行採決について「邪、正を犯す国会の惨状は慙愧に堪えない」とし、国井委員長のとった措置を厳しく非難した。また、年金法案の基礎となる数理計算のプログラムを示し、これを理解している人間は厚生労働省の数理課に5人しかいないとの数理課の課長の発言を挙げて、政府・与党が年金の仕組みの基本が分からずに提案していることを暴露。このプログラムに誤りがないか誰も分からないとして、法案を白紙に戻し、ゼロベースからもう一度議論すべきとした。さらに、法案が想定している年金運用の利回りが異様に高利回りとなっていることなど法案の欠陥を指摘した。 
  
 その上で大塚議員は、論語、聖徳太子、平家物語の冒頭、徳川家康の遺訓を引き、国井委員長と与党に「三省」を求めた。


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