活動日誌 1999/08 |
東ティモール住民投票 民主党国会議員監視団報告(報告書全文) 当監視団は、8月29日から31日まで東ティモールに滞在し、ベロ司教、ジェムシード・マーカー国連事務総長特使との会見、日本人文民警察官ヒアリング他、30日の投票日には国連東ティモール支援団(UNAMET)の認証を受けた、「東ティモールのための国際議員団(PET:Parliamentariants for East Timor)1988年に設立。国際事務局はカナダ。江田五月は設立呼びかけ人の1人。会員数は約400名」で、国際オブザーバー(投票監視員)としてディリ地区、リキサ地区、マウバラ地区の投票監視作業を行いました。 記 監視団構成議員 竹村泰子 参議院議員(団長) 東ティモール住民投票民主党国会議員監視団日程 8月28日(土)10:55 成田発(JL-725) 8月29日(日)09:00 ジェムシード・マーカー 東チモール国連事務総長特使 8月30日(月)06:30 投票監視開始
8月31日(火)09:00 ベロ司教 日本へ 江田五月からの報告 亜細亜の道(番町文庫20周年記念文集「いのちとうとし」掲載) |
1999年9月3日 日本政府の東ティモール支援についての要請書 高村 正彦 外務大臣殿 民主党国会議員監視団
以上 1999年9月6日 日本政府の東ティモール支援についての要請書 内閣総理大臣 小渕恵三 殿 民主党国会議員監視団
以上 1999年9月13日 東ティモール情勢について(談話)民主党幹事長 羽田 孜 ハビビ・インドネシア大統領が、騒乱状態にある東ティモールに対する国際的な平和維持部隊の投入を受け入れることを決定した。 以上 1999年10月8日 東ティモール難民についての要請書インドネシア国内の東ティモール難民の国外避難について、以下の通り申し入れます。 外務大臣 河野洋平 様 私たちは、住民投票後の殺りくと破壊の中で難民となった東ティモール住民のために、食糧などの緊急援助を行っている市民のグループです。すでにダーウィンを拠点に活動をはじめた各国のNGOとともに、東ティモールへの援助の第一便を行いました。 さて、今、東ティモールからの難民は、ジャカルタなどインドネシア各地にも避難していますが、彼らのおかれている状況が命にかかわるきわめて重大なものとなっており、それについて日本政府のお力添えをいただきたく、ここに以下のような申し入れをさせていただきたいと思います。 私たちが連絡を受け取っている限りでも、ジャカルタ、ジョクジャカルタ、デンパサル、クパンなどには、東ティモールから避難してきた、より正確には、民兵たちによって無理やり東ティモールを追い出されてきた人々がいます。彼らはインドネシアまで追いかけてきた東ティモールの統合派民兵とそれを支援するインドネシア兵によって脅迫を受け、命を狙われています。とくに東ティモールで独立運動や人権活動に携わっていた若者のリストをインドネシア軍がつくっており、彼らの出国を許さない構えだと聞いています。 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、彼らのすみやかな出国をインドネシア政府と協議していますが、インドネシア軍が難色を示しているため、交渉は難航しているもようです。難民たちはUNHCRからの連絡をまちつつも、避難場所から出ることもできず、食糧も資金もなくなって、危機的な状況におかれています。一刻も早く出国をしなければ、いつ犠牲者が出るとも限りません。 今、インドネシア政府を説得し、インドネシア国内で迫害の対象となっているこうした東ティモール人難民のすみやかな出国を実現することが必要です。 また、20万人もの難民が避難している西ティモールでは、難民キャンプを統合派民兵とインドネシア兵が管理しており、難民の中から独立派を見つけては処刑しているとの報道までなされています。インドネシア政府はこうした状況を黙認し、何ら手を打とうとしません。 わが国は、住民投票後の人権侵害についてインドネシアに対する国際的な非難が高まる中、インドネシア政府が自主的にとる施策が重要だとしてインドネシアを弁護しました。しかし、日本政府の期待に反して、インドネシア政府は東ティモール人難民を保護しようとはせず、彼らの命が狙われるのをそのままに放置しています。 そのようなインドネシア政府に対し、以下のことをはたらきかけていだくよう、ここに申し入れたいと思います。 一、インドネシア国内にいる東ティモール人のすみやかな出国を国連難民高等弁務官事務所の要請にしたがって実現すること。 一、西ティモールにある難民キャンプにいる統合派民兵を武装解除し、インドネシア軍兵士の民兵への支援を止めさせ、難民のすみやかな帰還を、国連難民高等弁務官事務所の要請にしたがって、実現すること。 以上。 申し入れ団体:東ティモール市民平和救援プロジェクト |
活動日誌 1999/08 |