○(聞き手:近藤季樹さん)今週は江田さんにおいでいただきました、こんばんは。もう8月は終わろうとしていますね。この8月ですが江田さんはいかが…
やっぱりね、8月というのは、終戦、その前には原爆…。今年も、私もずっと初盆の皆さんのお参りなどをさせていただきましたがね、やはり歴史を静かに考える時だという気がします。(61年目…)
61年ですね。小泉総理がね、まあ私に言わしたら、イタチの最後っ屁で、ずいぶん臭いなという…。8月15日に靖国神社をお参りされました。遺族の皆さんからすると、「亡くなったら靖国で会おう」と、こう言って戦地に赴いた。そういう思い、これも私は大切にしたいと思います。だけどもやはり、総理大臣という政治の最大の責任者がA級戦犯が合祀されている施設にお参りするのは、これはやっぱり外国にどうこう言われるからじゃなくて、私たちは慎んでいただきたいと強く思うのです。
「うましめんかな」という詩があるのをご存じですかね。(生まれるという?)そう、生まれるという。
8月7日か8日の事でしょう、昭和20年のね。防空壕の中で、真っ暗闇で、血のにおい、死の叫び、まさに戦争から戦後ですよ。そういう中で一人の産婦が産気づいて。ある女性が手を挙げて、その人も今もう死の苦しみの中だけど、「私は産婆です。生ませましょう」、こう言って赤子を取り上げて、その産婆さんはすぐに亡くなった、赤子はそれから育っていった。その赤ちゃんが戦後なのですよ。これは私たちは大切にしていかなきゃいかんと、つくづくそう思います。
ただ、今60年経って、このことだけを後生大事にしていても、その大前提が、ずいぶん風化してきたから…、もう一度戦後に立ち返ってみて、戦後の平和や民主主義や、基本的人権や法の支配や、こういうものを、大切さというのをしっかり議論していきたい。そして、そういうものを踏まえて憲法の議論をしようと、これが民主党の立場でしてね。
安倍さんなんかは憲法を変えるのを政治日程に載せるんだとか(そうですね)言ってますけどね、あの人の手で憲法を変えられたら、危ない。そうではなくて、私たちが、民主党が政権をとってしっかりした憲法にしましょう、こう思っています。
○代表選挙があるわけですね。
われわれのほうは、小沢代表続投で、そして9月の終わりには新しい総理大臣の元で論戦が始まって、これから来年の参議院選挙に向けた、あるいはその前の統一地方選挙に向けた、大論戦が始まるということでね。私たちは、まず参議院の候補者を決めなきゃいけない。大変な仕事が待っています、よろしくお願いします。
○ありがとうございました。