2008年5月28日 |
平成20年5月28日
於 日比谷公会堂参議院議長の江田五月でございます。
このたび、全国市議会議長会の第84回定期総会が、盛大に開催されますことを心よりお喜び申し上げます。
ここにお集まりの議長の皆さんは、日頃より、地域に密着しながら市民のさまざまな声を集めるとともに、市政に目を光らせ、市民生活の向上に力を尽くしておられます。時には調整困難な課題もあるかと思いますが、同じ議会人の一人として、舵取りのご労苦に深く敬意を表します。また、議会への長年のご貢献により、本日、栄えある表彰を受けられる皆さんに、心からお祝いを申し上げます。
今年は、地方自治法が施行されてから61年目に当たります。日本国憲法が地方自治を国の基本の一つと定め、これを具体化する地方自治法が制定されて以降、地方自治は長い歴史を歩んで定着してきました。いうまでもなく、自治の主体は地域住民であります。地方議会は、その住民の直接選挙で選ばれた議員で構成されており、地方自治の根幹、すなわち民主主義の原点であります。全国の市議会において、今後も引き続き原点を踏まえた活発な議論が展開されることを心から期待しています。
さて、最近の地方の状況を見ると、地方分権改革推進法の成立以降、第二期改革ともいうべき段階に入りました。この間、税財源の問題をはじめ、さまざまな課題が絶えることなく立ち現れています。その中には、抜き差しならない意見の対立もあることを、認めないわけにはいきません。国会でも、将来の世代のために真摯に議論と調整を続けてまいりますが、市議会におかれましても、なお一層のご理解をお願いいたします。
結びに、全国市議会議長会のますますのご発展と、ご列席の皆さんの一層のご健勝を祈念して、お祝いの言葉とします。
2008年5月28日 |