2009年3月4日 |
武道振興大会 江田参議院議長祝辞
平成21年3月4日
於 憲政記念館参議院議長の江田五月でございます。
武道振興大会が多くの皆さんのご参加のもと、このように盛大に開催されましたことをお喜び申し上げます。
この大会には初めて出席させていただきましたが、実は私自身も、武道の経験が少々あります。段で言えば9段で範士です。こう申し上げると、剣道か、柔道かと聞かれるのですが、皆さんの多くが関わっておられる陸の上の武道ではなく、水の上、すなわち日本泳法です。
日本泳法は、わが国に古くから伝わる泳ぎ方で、現在では12の流派が日本水泳連盟により公認されており、私はそのうちの「神伝流」に属しています。小学生の頃から地元岡山の旭川で水練にいそしみ、中3で初段、高1で2段、高3で3段と進んできました。現在はなかなか時間が取れませんが、機会があれば泳ぐようにしています。
武道は、身体の鍛錬はもちろんですが、精神の鍛錬にこそ神髄があると思っています。とりわけ忙しい現代においては、背筋を伸ばして静謐な空気の中で一瞬の緊張の中に身を置く時間はたいへん貴重です。本日ご列席の皆さんには、よき伝統を守りつつ、また排外的とならずに新しい風を取り入れながら、武道の普及と発展により一層力を尽くしていただきますよう、お願い申し上げます。
結びに、本日の大会を主催された武道議員連盟、日本武道協議会並びに日本武道館の今後のご発展と、関係の皆さんのご活躍をお祈りして、祝辞といたします。
2009年3月4日 |