○今週は江田さんにお越しいただきました。こんばんは。
こんばんは、よろしくお願いします。
○さて前回のご出演は去年の話でしたから、まずここまでの国会の動きを振り返っていただきたいのですが。
そうですね、11月の終わりだったですよね。臨時国会、もう会期末だったのですが、延長されて。しかし、景気が大変なことになっているのでね、補正予算を出さなきゃと、野党のほうは、そう願っていたのですが、結局出されなくて、年が明けた。
さて、今年に入って1月の5日に通常国会召集で、まずは最初に補正予算。これは、例の定額給付金という2兆円のものがありましてね…。だけどそれ以外の部分は比較的速く、1月の終わりでしたか、予算も通って、それから関連法案も通したのです。
ただ定額給付金だけは…、国民の批判もあるし、国会の中でも議論があって、つい先日まで、3月の始めにやっと参議院では否決をした。で、衆議院で両院協議会を求めたんだけど、これは否決をされて、3分の2の多数の可決で、これからいよいよ給付が始まると、そんなことになっているんですがね。ただ、あれで本当に景気対策になるのか…。
景気のほうは大変で、年末に例の年越し派遣村というのがありましてね。いわゆる非正規雇用というのがずいぶん増えて。景気が悪いから生産を落とす。原材料なんかは、生産を落とすんだからもう納入ストップと。ところが、人まで、もうこなくてよろしい。しかも会社が自分で首を切るのではなくて、派遣会社に首を切らせるというような。人というのは、生きて、食べて、人生を送っているんだけど、これが物と同じ扱いになっているということですからね。そのあたりをなんとかしないといけない。
今のこの不況というのはアメリカから来ているわけで。しかし、原因があるんでね。結果に対する対応だけでなく、原因の所にメスを入れなきゃいけないのに、それがなかなかどうも見えないですね。
○もっともっと議論を深めてもらいたいというのがあるんですが、そうした矢先に民主党小沢代表の今回の問題がありました。
今日は、これ聞かれると困るなと思いながら来たんですが。小沢さんのところの秘書さんが、政治資金規正法の違反で逮捕されるということになりましてね。これは、びっくりしています、本当にね。
小沢さん側に言わせればね、お金の流れは全部政治資金報告書に書いているし、書いている中身は政治団体から寄付を受けているんだから何らやましいところはないと、こういうことなんですが。
書いてある中身はやましくなくても、その元のところが実は禁止をされている企業献金になっているんじゃないか。いや元はそりゃ私たち知る術もないですよという、そのへんがこの争いなんですが。
しかしどうも小沢さんのほうだけじゃなくて、最近は自民党のほうでも返金ラッシュでね。これだけ禁止されている企業献金というのが、ダミーを使って横行しているということになると、やっぱりメスをちゃんと入れる課題なんでしょうね。
○やはりアメリカの政治と比べますと、どうしても日本はという思いはありますね。
オバマさんがね、1月20日の就任式は200万人ですよ。そして初の議会演説やったでしょう。彼が言っているのは、「アメリカは今大変な困難だ。これを乗り越えるのは国民みんなが重い荷物を背負わなきゃならん」と。だから国民はクシューンとするかと思ったら、「そうだ自分たちはやるぞ、スラムへでも入っていって一所懸命やる」と。日本の政治と大違いで…、政治を変えなきゃいけません。
○どうもありがとうございました。
よろしくお願いします。