2010年7月17日 17:20〜放送

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RSKイブニングニュース「国会報告」 (聞き手:米澤秀敏さん)


○今週は江田さんです。こんばんは。

こんばんは。久しぶりですね。よろしくお願いします。

○7月11日に参院選が行われました。その結果をまず、江田さんはどのように受け止めてらっしゃいますか。

私は3年間、議長をやってましてね、これは本当に有権者の皆さん県民の皆さんに大変お世話になりまして、無事に、まもなく25日に終わるということで、本当にありがとうございました。選挙の始まる前の日もね沖縄の追悼式で、議長として出席とか…。

ですから、準備なしに飛び込んだ状況でね、「もうお前なんか忘れたー」と言われるんじゃないかと思っていたのですが、ありがたいことに皆さんに大きなお力をいただいて、私の方は無事に、良い成績をいただきました。ただ、全国的に見ると、民主党は大変な逆風でね、これはこれからの政治をどう動かしていくか、非常に重要になってくると思います。

逆風の理由で、よく消費税のことが言われるんですが、私は何か作られた争点のような気がしているんです。消費税の議論をしなきゃいけない、というのはこれは皆、誰もがわかっているんで。ただ、「不況の時に上げたらけしからん」と、それは当たり前です。しかし、「不況の時に上げるのはけしからん、だから民主けしからん」と、そんなこと言っていないんですけどね。それから、「上げたら家計直撃でけしからん」。これも消費税というのは、そういう短所があるから、いろんな制度的な工夫をして、逆進性がなくなるようにしようと、これは当然議論するんですが、「上げたら家計直撃でけしかんから民主ダメ」と、こうやられた。

そのこともあるけど、私は「政治と金」や「普天間の問題」もあるし、さらに去年の政権交代以来のね、ちょっと私が議長として見ていても、「民主党は肩に力が入りすぎているよ」という感じのところがあって、それが有権者の皆さんに、今度は民主党にゲンコツを入れる番だと、そう写ったんじゃないかと思うんですね。

○その選挙を受けて、民主党それから野党のあたりは雰囲気はどうでしょう、変わりましたか?

やっぱりまだ、いっぺん頭を打たないきゃ分からないかな、という感じもあるんだけど…。今、どうなったかというと、「逆ねじれ」ですよね。参議院は野党の方が多くて、しかも衆議院で与党が「3分の2」ありません。だから、「参議院はどうでもよろしい、衆議院で再可決」という方法はもう取れないんですね。しかも、私は長い参議院の慣例上、議長と議運委員長は第一会派が責任を負った方がいいと思いますけど、思うけども、そうやったら今度は議事運営自体が、与党の思う通りにはまったく動けない。議院運営委員会で何も与党の思う通りには通って行かないということになりますから。そうすると、これはもう与党の方はひたすら野党の理解を得る努力をする、とにかく頭を下げる。野党も、議会というのは合意形成の場ですから、あんまり「野党の言い分だけだぁ」と言っていたら、これは国会動かないんでね。そこは合意の努力をこれからしていく必要があると思うんですね。

私は、「ねじれ国会」を議長として経験した唯一の議員なので、これから先いろんな折に触れて、合意形成のために努力しようという、そういう問題提起をしていく。それから国会改革というのもあって、これはねじれの時が本当に良い改革ができるからね、これも私の責任だと思っています。

○どうもありがとうございました。

どうもよろしくお願いします


2010年7月17日 RSK-TVの国会報告

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