2011年8月20日

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ポスト菅を問う(読売新聞インタビュー)


 ――菅政権の評価は。

 なかなか評価してもらえないが、色々なことをやった。社会保障と税の一体改革、東日本大震災の復興の基本方針、原子力発電への依存度の低減が主な三つだ。これらが内閣の方針に位置づけられるところまで来たのは、菅首相がリーダーシップを発揮したからだ。これらを真夏の夜の夢に終わらせてはいけない。

 ――ポスト菅の条件は。

 政策的にその3点を発展させること。政治家へゼネコンが大金を運ぶような政治から決別し、透明性の高い、クリーンな政治にすること。本当の意味の政治主導を確立することだ。

 ――大連立の是非は。

 震災復興目的の期間限定の大連立は、頭から否定はしない。ただ、今国会中に首相指名選挙まで行うと、大連立に向けた、新代表と野党との協議の時間がない。

 ――新代表は小沢一郎元代表の党員資格停止処分を解除すべきだとの意見も出ている。

 政党は公共物だから、個人の裁量で動かしていいものではない。

 ――増税も主要な争点だ。

 (復興増税は)やむを得ない。社会保障と税の一体改革にも財源はいる。民主党政権で決めたことについて良いか悪いかという議論が起きることはおかしい。

 ――自身が座長を務める菅グループは、代表選にどう対応するか。

 (グループ)一体で行動したいが、固有名詞をグループとして挙げるかどうかを含め、適切な時期に判断したい。

(聞き手 田島大志)
読売新聞 2011年8月20日掲載


2011年8月20日

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