1987/01 五月会だより No.33 ホーム主張目次たより目次前へ次へ


日中政治家友好書道展出品作品「龍翔」


明けましておめでとうございます
卯年年の新春を、いかがお迎えでしょうか。

 昨年はことのほかお世話になりました。中曽根さんにしてやられて「党首落選か」とひやかされましたが、みなさんのおかげで連続トップ。心からお礼申し上げます。

 何とかして野党結集の糸口をつかみたいと思い、奇抜なアイデアですが、国会の中で社民連を二つに分け、二分統一会派を作りました。秋には新しい政党を作ることを提唱。多くのみなさんから、激励をいただいております。

 今年は秋の「全民労連」の結成で、労働運動に大変化が起きます。期待しています。

 自民党三〇七議席というのは、さすがに大変ですね。年末には自民党が、「売上税」と「マル優廃止」の税制改革を決めました。大問題です。

 まず公約違反。レーガン大統領がイランヘの武器輸出問題で窮地に立っています。言行不一致だったからです。なのに日本では、公約違反も平気というのでは、民主主義もまだまだダメですね。

 次に減税の筈が増税になる点。特に年収六百万円以下の庶民に増税となるので、不公平は強まるばかりですね。直接税偏重になっている今の税体系を見直すことは当然ですが、もっと正々堂々と、開かれた議論をしたいですね。こんな時代だからこそ、野党の結集が何より大切です。

 地方の政治も大切。四月には県議選と市議選。私の最も信頼する仲間が出馬します。ぜひ私同様、ご支援下さい。

 一昨年は東京、昨年は北京を会場にして、「日中政治家有効書道展」が開かれました。私も役員として北京に行きましたが、上の写真がその出品作。「龍翔」と読みます。

 今年も志を大きく高く持ち、正義の実現のために、庶民派に徹して頑張ります。

 ご指導、ご支援をお願いいたします



 あけましておめでとうございます。
 兔年の幕開けです。兔は弱い動物ですが、長い耳でいち早く情報をキャッチして、自分の弱さをカバーする能力を持った利口な動物でもあります。

 ところで昨年末、自民党は、「売上税」という名の大型間接税の創設を決めました。大へんな国民泣かせの政策です。自民党が決めただけ、などとたかをぐくっていてはいけません。中曽根さんは307の議席を背景に、数に物を言わせて、国会を乗り切ってしまうでしょう。

 この税の一番いけないところは一担創設されると、五%は六%、六%は七%と、税率をいじるだけで容易に大増税に流されていくところにあります。その意味で、私たちの生活は今、大へんな危険にさらされているといえます。

 兎の様に弱い私たち庶民は長い耳を更に長くして情報を集め、自民党の横暴から自らの身を守らなければなりません。

 情報といえば、今年は統一地方選の年、四月の県議選、市議選で中道・革新の候補を勝たせて、数の力におごる自民党(保守)に一泡ふかせることが、弱い庶民のできる大型間接税への対抗措置。猿知恵ならぬ兎知恵だと思います。

 江田五月さんのグループが大変はりきって県議二人(倍増)市議三人(三倍増)を押し立てるという。江田さんのグループなら間違いなく庶民の味方。さしずめ江田グループを応接することが最善の兔知恵だと思います。

 兎年を幸多き年に! T.


県市議会で江田五月とスクラム!

県会議員は四月三日告示、十二日投票
市会議員は四月十九日告示、二十六日投票

 岡山社民連は、来春四月に行われる統一地方選挙にたいして、第一次候補者(予定)としてつぎの五名を公認・推薦しました。
 江田五月グループから、その代表選手としての県・市会議員をもつことは私たちの大きな夢でした。“市民参加の新しい政治”の前進のためにも……。


岡山県議会(岡山市) たちばな民義(35才、公認)
〔略歴〕
早稲田大学理工学部卒。
江田五月秘書、岡山県社会民主連合副書記長
〔私の信条〕
物と金だけを追い求める社会の仕組みは、もうつくりかえなければいけない。大型プロジェクトの連続より、安心して暮らせる環境、人の心の安らぎを重視したい。子供達の自由な成長、お年寄りの知恵と経験、若者の情熱、女性のセンス、それぞれ大切にしたい。「政治の改革を岡山から」を合言葉に、県政の活性化に全力投球します。


岡山県議会(倉敷市) さこ 信五(37才、推薦)
昭和二四年十月二三日生。三十七歳
〔略歴〕
東海大学工学部卒。
故江田三郎秘書、江田五月秘書を経て58年県議会議員当選。
〔私の政治信条〕
未来都市としての躍進を続ける倉敷市…。私は古きよきものを大切にしながら“活気あふれる倉敷のまちづくり”をめざします。そして、皆様とご一緒に、教育、福祉、環境など身近な生活問題と正面からとりくみます。


岡山市議会 寺田あきお(45才、公認)
〔略歴〕
中央大学法学部卒。
江田五月秘書を経て58年岡山市議会議員当選。
岡山県社会民主連合副代表。
〔期待は大きい〕
市民の助っ人を名乗って三年半。社民連ただ一人の市議だったが、面目はほどこしたと大方の評価。先ずは及第点。
県社民連副代表として江田五月をさらに支えて、二期目にいどむ。新人二人を従えて、社民連三倍増の原動力となるか。支持者の期待は大きい。
  (編集子)


岡山市議会 清水しゅうじ(39才、公認)
〔略歴〕
京都大学法学部卒。
会社役員(双葉美装)
〔私の政治信条〕
一、差別のない、みんなが平等に暮らせる社会を作ること、思いやりと緑あふれる町を作ることを目指します。
二、ゴミを活かすリサイクル都市岡山、安心して老後を託せる福祉都市岡山、外国の人も暮らしたいと思うような国際都市岡山――こんな岡山市を目指して頑張ります。


岡山市議会 則武伸一郎(46才、推薦)
〔略歴〕
東京農業大学卒。
(資)則武醤油代表社員
〔私の政治信条〕
“市民が主役の岡山市政”をめざし政党政派にこだわらない政治を心がけます。特にお年寄り、女性、子供の声を大切にします。地域社会と一体になった社会教育、健常者と身障者が楽しみをわかちあえる福祉社会、生活環境の整備などに力を入れます。


保育の現場で感じること

のぞみ保育園園長  水島 解子先生

 秋の遠足は歩いて行きます。今年は、はずれの山頂にあるお寺に行くことにしました。歩き過ぎて熱を出すと困りますから休ませます、が一名。お母さんが忘れていて弁当のない子が三名。バスで行ける所にすればいいのにとか、疲れるからついて行きます、の声のあった子も、とにかく揃って全員出発。

 保育園に子どもを預ける母親のほとんどが仕事に就いています。仕事に就く理由の中に、家庭に居ると自分だけが取り残されているようで不安だとか、家事と育児だけでは心が満たされない、などが多くあり、育児や教育の本や講演で知識は蓄えた。それでも自分の子育てはどうにもならないので自分は働いた方がいいように思います、と言うのもあります。

 こうした、母親の不安、不満、いらだちはどこから来ているのでしょう。仕事を持つこと(社会進出)に解決を求めない母親にも、この不安、不満、いら立ちはたくさんあると思います。そしてそれは、子どもにくっつき、口を出し、引張り回したり、立ちはだかったりする行動にもつながっていると思います。

 働き始めた母親の何人かは、仕事を通して自分が生かされている喜びを得て、家庭に居た頃より子どもが可愛いく思えますと言い、事実、親子共に生き生きとして来ます。また何人かは、仕事に心を奪われて子どもを忘れたかに見えます。この、子どもを忘れたかに見える母親も、しばらく仕事を続ける内に、ふと、子どもの姿が見えるようになる場合がいくつかあります。

 このように、母親が、自己実現、自己受容を経過した後に、やっと子どもを受け入れる心のゆとりを持つ姿を見ていますと、何をどうすればいいのか、母親自身の問題、家庭の問題、社会の問題など、多く考えさせられます。女性も若い内に自分を本当に生かすことについて、真剣に取り組んでおかなければいけないと、特にそう思います。自分を生かすことを知っている人は、子育ての中にでも、仕事の中にでも喜びを発見し、自分を(子供を)見失う程の心のゆとりをなくすることは少ないと思います。同時に、保育も自分を生かすことのできる人を育てる方向でなければいけないと思っています。

 さて、遠足は、稲刈り、風にころがる落秦、池のかも、黄色のからすうり、どれもが子どもの心を引きつけるものばかり。曲りくねった山道は紅葉のトンネル。声はすれども姿は見えず、「ヤッホーヤッホー」と駈け回りました。「先生!ここに来てよかったなあ、よかったなあ―。」と山頂でころがり回る子。「先生、日本はどこだ」と屋並を眺める子。自然の中に在る子は、いい子ばかりです。

 常に上へ上へと向かう子どもの心に接することの出来る現場の私達は、この子どもの心に希望を託すなら、多くの問題も乗り越えられるように思っています。


趣味を語る  水の中ならまかせて!
 日本泳法神伝流教士 江田五月

 江田五月、といえば趣味の広さでも有名。水泳、書、ピアノ、カラオケなど国会議員の中ではズバ抜けた腕の持ち主。今回は、日本水泳連盟の教士の資格を持つ“水泳”について、いろいろインタビューしました。

――水泳を始めたのは、いつごろから?

江田 小学校のころから、旭川で泳いでいましたよ。夏になると毎日水の中、まるでカッパのようなもの。

教わる側から教える側になりましたね。中学三年で初段、今年八段になって教土の資格をいただきました。

――それはすごいですね。

江田 実は、スポーツの中では陸上の丸いもの(球技)は苦手でしてね(笑い)。そのかわり水の中だとだれにも負けないつもりですよ。

――水泳は体を鍛えるのに良いですね。

江田 若い間に、どんどん泳いでおくつもりです。この間、国会議員の水泳大会がありまして、楽にトップをとらせてもらいました。今でも二十五メートル十四秒台で泳げますね。

――寒中水泳もされるんでしょう?

江田 初めてやったのは高校二年の時。最近も毎年欠かさずに参加していますよ。

――よく寒くありませんね。

江田 いや、実はあまり寒いので、友人と二人で一升ビンをラッパ飲みして、寒中水泳に加わったことがあるんですよ。ところが、友人は酔っぱらってしまってだめ、水には入れない。私はわりと平気で泳ぎましたね(笑い)。もちろん、最近はそんな無茶はしませんが…。

――これからも大いにがんばって下さい。


編集後記
 あけましておめでとうございます。
 “一年の計は元旦にある”
 さて、これからの一ヶ年なにをするか、第一は「五月会だより」をより立派なものにし定期発行すること。第二は、江田五月会の会員をふやし、全学区、全市町村にくまなく組織すること。第三は、統一地方選挙で、江田五月グループの代表選手を全員当選させること。第四は、“政治の流れを変え”新しい市民的革新政党の結成をめざして奮斗すること。
 などなど問題は山積している。乞ご支援!
                  編集子一同


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