2000/12 五月会だより No.96 ホーム主張目次たより目次前へ次へ

新しい時代、新しい民主主義 江田五月

江田五月の国会質問

石田みえ氏、公認決定

余震の中被災地へ 鳥取県西部地震

ア・ラ・カルト

新しい時代、新しい民主主義

いよいよ21世紀です。20世紀の人類の成果を引き継ぎ ,さらに大きく花開かせるため、また繰り返された愚行・蛮行を断ち切るため、政治の役割は極めて重要です。

世界は、ペルー、フィリピン、中東、どこも大揺れです。米国では、大統領選挙が大混乱。一票をおろそかに扱うと、泥沼に入り込むという貴重な経験を、「他山の石」とし、文化的で実り豊かな新しい民主主義を築き上げなければなりません。

加藤さんに森政権は倒せない

日本では、加藤紘一さんの行動で明らかになったとおり、森政権は基盤がぐらぐらで、いつ崩れ去るか分かりません。その加藤さんも、初めは「国民」を頼りにしたはずが、最後は「仲間」の苦労を避けるということで、自民党の枠を越えられませんでした。

国民は怒り心頭でしたが、それだけ国民が、森政権に絶望しているのです。自民党の内部改革では無理。保守良識層も離反しています。

もう待ったなし

森政権の腐臭は、限界を越えています。森首相自身や中川前官房長官の問題も、KSD疑惑という中小企業の皆さんの切なる思いを踏みにじる政治スキャンダルも、過去に例を見ません。

そんな政権が、巨大赤字の垂れ流しでばらまき政治を続けています。景気回復を軌道に乗せるまではというのですが、もとを正さないのですから底なし沼。こんなことを続けていると、次の世代に恨まれること必定です。待ったなし。民主党の責任は重大です。

民主党は何をするのか

国民の生活態度や消費傾向は落ち着いてきており、国民の方がよほど健全です。消費者や市民の立場に立ち、生産面では、不良債権処理も出来ず水ぶくれ状態の金融機関や、無駄な公共工事にすがることしか出来ない企業には、思い切って市場から退場を求めます。

経済 を支えるには、若々しい企業意識を持った新しい経営者がいくらでもいるし、これを育てることこそが大切。財政再建は待ったなし。赤字国債の膨張は、期限を切ってストップします。構造改革と財政再建に命懸けで取り組みます。もちろん福祉や教育や環境も大切。新しいタイプの農業政策にも取り組みます。

夏の参院選が正念場

そのためには、有権者の選択で政権交代を果たさなければなりません。まず、民主党に「数」を与えて下さい。夏の参院選は正念場です。特に岡山県は、一議席に減らされました。石田みえさんの現有議席死守のため、全力をつくします。これが達成できれば、岡山から政治が変わります。ご支援下さい。


五月 質す!!

江田議員は先の臨時国会の参議院予算委員会(9/29)で、民主党・新緑風会を代表してトップバッターとして総括質疑をしました。NHKがテレビ中継しましたのでご覧になった方も多いと思います。

質問で江田議員は、東海地方の水害、NPO税制、岡山市のドーム球場なども関係する地域総合整備事業債などについて政府の考えを質しました。

続いて、パネルを示しながら「森政権を信任できない5つの理由」を説明。この中で参議院選挙制度の改悪、次いで中川官房長官(当時)の不祥事と森首相の犯歴問題などを取りあげました。選挙制度改悪では「与党だけで勝手に決めていいいのか」と迫りましたが、森首相は答弁もなく、説明しようとする意志も感じられませんでした。その他の閣僚からもロクな答弁はありませんでした。

臨時国会では、このほか参院本会議で井上議長不信任案の賛成討論(10/19)に立ち、続いて衆議院の政治倫理・公選法改正特別委員会(10/25)では参考人として意見を述べました。

また、参議院法務委員会(11/07)でも森首相の犯歴問題など、約1時間にわたって質問しました。

江田五月国会会議録


石田みえ氏 公認決定

民主党岡山県連(代表江田議員)の第4回定期大会(8月26日)と第5回臨時大会(10月1日)が相次いで開かれ、来年の参議院岡山選挙区の候補者として石田みえ現参議院議員の公認申請を決め、石田さんは党本部から公認されました。

定期大会はこれまでの大会と違い、昼食をはさんでたっぷりと時間をとり、衆議院選挙の総括、知事選挙、来年の参議院選挙、次の衆議院選挙などについて討議を重ねました。

続く臨時党大会で、来夏の参議院岡山選挙区は石田みえ現参議院議員、比例区で一井淳治前参院議員の公認申請を承認しました。

石田議員は党本部の公認となりましたが、一井さんについては党全体の動きなどを見ながら申請時期は常任幹事会に一任されました。

参院選岡山選挙区はこれまで定数2でしたが、自民党のゴリ押しで参議院選挙制度法が改悪されて、比例区の非拘束名簿方式導入と同時に、岡山選挙区の定数は1に減らされました。

来夏の参院選は大変な激戦となります。五月会のみなさんの力一杯のご支援をお願いいたします。


余震の中被災地へ 鳥取県西部地震

10月6日に発生した「鳥取県西部地震」で、民主党本部は直ちに「中国地方地震対策本部」を設置。江田議員は事務局次長になりました。また民主党岡山県連でも「中国・四国地震災害対策本部」を設け、ここでは江田議員は本部長となり、早速、翌7日と8日、被災地の被害調査と激励・お見舞いに回りました。

7日には山内衆議院議員と合流して、この地震で最も被害の大きかった鳥取県日野町へ。生田町長から説明を受けた後、あちこち視察しましたが、家の崩壊はないものの、瓦は落ち、柱は傾き、家の中はめちゃくちゃ。お年寄りは呆然と立ちすくんでいて慰めの言葉もありません。

余震の続くなか、会見町、西伯町と伺いましたが、ここも日野町と同じ。米子市の彦名干拓地では畑に地下の塩分を含んだヘドロがクレーター状に上がってきていて液状化でした。里見米子町長から「なんとか国の援助を」と陳情を受け、岡山へ帰ったのは深夜でした。

翌8日は、まず新見市千屋地区へ。ここは山一つへだてて鳥取県日野町と背中合わせ。被害は日野町と同じで、道路に亀裂が入り、第三セクター千屋温泉は、敷地が陥没し、お湯の配管が折れて営業不能でした。

続いて神郷町、哲多町に回りましたが、ここは被害がなくほっとしました。

このあと落合町、勝山町、美甘村、八束村に役場へ行きましたが、こちらも被害はなく、安心。この日も岡山へ帰り着いたのは深夜でした。

江田議員はこの被害調査のあと、鳥取県西部地震に対する国の支援対策を官房長官に緊急申し入れしました。


江田議員は8月11日から15日まで、恒例の「初盆参り」をしました。お線香をお供えしても法律違反になるので、お持ちしたのは挨拶状だけ。国会の都合などで葬儀に出席できなかった場合、こんなかたちで日ごろのお力添えに感謝するしか方法がありません。

炎天下のもと、早朝から深夜まで、全県下を走り、5日間で142軒のお宅を訪ね、線香を立てました。

◆11月19日は、立木大夫(ともお)高梁市長候補(無投票当選)の出陣式へ出席。江田議員のほか、片山虎之助、村田吉隆、加藤紀文の各国会議員が顔を見せましたが、この日は“森不信任案提出”の前日。

一人2分間の挨拶で、橋本派の片山議員は「中央は(首相に)誰がなっても同じこと。地方こそ大事。」と、かわし、加藤派の村田議員は中央情勢にはふれずじまい。ですが、なぜか江田議員の耳元で

村田議員「加藤派は分裂ですよ」
江田議員「親分が重大決意をしたのに?」
村田議員「みんながついて行く親分じゃあない。そこまでの信頼関係はない」

江田議員は激励挨拶のなかで「今日は野党ですが、明日はひょっとしたら…」と話し、会場から笑い声と拍手。

村田議員はやっぱり加藤さんに反して、不信任案反対に投票でした。


21年ぶりのポスターにご対面

倉敷市内で懐かしいポスターが見つかりました.江田議員の母堂江田光子さんが、1979年の衆院選(岡山2区=当時)に立候補した際の「えだみつこと語る会」の告知ポスターです。場所は倉敷市大高交差点から倉敷駅へ向かう旧大高街道沿いの電柱。

このポスターの上になにか別の広告物があり、最近、その広告物が取り除かれたのでしょうか。長年月を経ているのに、あまり色もあせておらず、掲示責任者江田五月、主催岡山社会民主連合の文字もはっきり。

衆院四区の熊谷裕人さんのスタッフ藤本明司さんが教えて下さり、江田議員と21年ぶりのご対面となりました。


協力支援で勝利 県議選補欠選挙

県議会玉野・灘崎選挙区の補欠選挙が十月二二日行われ、民主党推薦の住吉良久候補が自民党公認候補に圧勝、当選しました。

江田議員はこの選挙期間中、何度も選挙カーに同乗、選挙カーや街頭演説で住吉候補への支援を懸命に訴えました。京子夫人も度々選挙区へ入り応援。江田事務所からも事務局員が一ヶ月以上も前からお手伝いに入り、選挙区内の五月会の皆様と強力な支援大勢を組みました。

住吉さんから 「ご支援をいただき、お陰さまで価値ある勝利を得ることができました。有難うございました」の、ご挨拶をいただきました。


江田五月 NPO委員長に

江田議員は9月からの民主党鳩山体制のもとで、これまでの政務の司法ネクスト大臣から、党務の常任幹事・NPO委員長へと任務が変わりました。

NPOは特定非営利活動法人の略で、江田議員は主としてNPO法によって認められた営利を目的としない市民活動団体との連携を担当します。NPOはNGO(非政府組織)とともに、21世紀の日本と世界の社会にとって大変重要なものです。


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