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4月18日 参院選制度改革の課題(メモ) 江田五月
参院選制度改革の課題(メモ) 江田五月2014年4月18日
- はじめに
西岡議長の思いを俎上に載せるのは、私の役割。
1982年の(拘束名簿式)比例代表制導入に、絶対反対した初心を再び。- 定数是正から制度改革へ
最高裁判決―定数是正は憲法上の要請で待ったなし。都道府県単位は憲法上の要請ではない。
現状の参議院の役割―ねじれの時は障害物、ねじれ解消するとカーボンコピー。
参議院の役割回復のため、抜本的改革が絶対的に必要。- 参議院の役割と改革の課題
参議院は良識の府として、@国民を質で代表してA政権のチェックをする。
(衆議院は@国民を数で代表してA政権選択をする。)
(衆院との関係だけでなく、各政党内部でも参院側が衆院側のチェック機能を果たしてきた。)
衆参の選挙制度が似ている状況の改革―衆議院は小選挙区制と政党選挙で政権選択するのに
対し、参議院は全く別の制度を構想しよう。
民主党ならではの改革案。党の浮沈ではなく。- 改革の方向と展望
政党選択選挙を止めよう。個人名投票に徹する。
(既に現行の比例選でも、個人名投票になっている)。
都道府県単位を止めよう。合区からブロックへ
(比例選運動については、産別毎でなく、ブロック毎の産別間連携で対応)。
選挙区と比例区の2回投票制を止めよう。1回投票で分かりやすくする。- ブロック別個人名投票方式でこう変わる
無所属議員のほか、政党所属議員でも、有識者や職能等の代表が出てくる。
議員の独立性が強まり、党議拘束性が弱まる。
議員や政党の多様性が増し、衆議院の「二大政党制」とは異なる数の配分となる
(多党分立でねじれの常態化)。
そのため、衆議院で選ばれた政権と与党は、参議院での多数派工作が必要となる。
(逆に、参議院での多数派工作を先行させ、衆議院での多数派選択に繋がるかも)
選挙制度の安定性が飛躍的に増し、参議院の重要性が質的に増して本来の機能発揮に繋がり、
政治の合意形成性が増す。
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