1979年 |
統一地方選挙資料
声 明
統一地方選第一次投票に当たって
一、今日は東京・大阪など、十五知事選、県議選の投票日です。今回の統一地方選挙は、保革を問わず「地方の時代」が大きなテーマとなっています。昭和四十年代の革新自治体の台頭状況が大きく後退し、残念ながら、地方自治体首長はイデオロギーより人という傾向が一般的になっています。地方自治にとって、大きな転機を迎えての選挙戦です。その主要な原因は、既成革新自治体が住民自治・参加に十分に応えきれないまま、停滞しているところにあります。
一、社会民主連合は結党以来、最初の全国規模の選挙戦を全力をあげ戦ってきました。 「分権と参加」による地方自治体の再改革と民主主義にもとづく真の自治確立のために、私たちは全国の有権者のみなさんに、「地方の時代」を私たち市民の手によって切り開くことができる「判断と選択」で一票が行使されることを、強く訴えます。
一、とくに、中央集権的政治が地方自治体の行財政を強く圧迫している現状を打ち破り、高度経済成長期を終えたいまこそ、地方自治体の分権と市民参加を積極的に推進しようとする首長候補、県議、市議候補の当選こそが、「地方の時代」を真に実現する方向をつくりだすのです。社会民主連合は、この二十一世紀に向かう政治の担い手にふさわしい政策と理念をもつ革新政党として、後半の選挙戦も全力をあげる決意です。
一九七九年四月八日社会民主連合
統一地方選前半戦の結果について
書記長 楢崎 弥之助
一、東京、大阪など十五の知事選については、わが党が推せん、支持した候補は、大阪、神奈川、川崎などで勝利し、五分五分の結果に終わった。全体的には、争点がなく、政策以前のところで戦われたので、政党としての勝敗にどれだけ意味があるのか。ただ、政党の組織力が明確に示された点が特徴的であった。今後、野党は少なくとも衆院解散・総選挙に向けて政権構想、政治路線を明確にしていく必要がある。
一、県議選については、公認六、推せん二人が当選し、横ばいという結果に終わった。内容的には、新人一が当選、新人二が次点で惜敗したことを考えると、善戦といえる。
一、十二日からの後半戦では、特に東京区議選に全力を投球していく決意である。
一九七九年四月九日
開票を終わって
社会民主連合にとっては、結党以来一年にして、はじめて迎えた全国規模での審判であった。
首都東京では多くの高位当選者を出すなど、区議の現有議席数十二を守り抜いた他、落選はしたが、新人、現職の善戦が目立った。
また、市議では、改選十二に対して十四議席を獲得した上、三多摩地区では一挙に四議席を得た。
全体として、既成政党の厚い壁の中で、一定の評価を受けたものと考えている。
社会民主連合はこれらの成果を踏まえ、今秋までに予想される解散・総選挙への体制を早急に固めたい。
一九七九年四月二十二日社会民主連合