「新しい政府」を実現するために
民主党は「最良の国・日本」を創る
■SUMMARY
日本を「最良の国」にしたい
――新・民主主義の実現と社会の再生
1.日本は、豊かな可能性を持つ国です。
2.新たな千年紀は「新・民主主義」確立の時代です。
- 民主党は、「分権連邦型国家」と「情報公開の徹底」による「新しい民主主義」の形成に挑戦します。
- 民主党は、男女共同参画社会を通じた「福祉」と「労働」の再構築に挑戦します。
- 民主党は、「人材立国」と「コミュニティの再生」に挑戦します。
- 民主党は、「インフレなき持続的経済成長」と「財政規律」の実現に挑戦します。
- 民主党は、「平和創造国家」と「アジアの中の日本」の確立に挑戦します。
3.私たちには、新しい社会創成への大胆な行動力があります。
■PART I
転換期を担う「新しい政府」を創る!
――真の国民主権を実現する分権連邦型国家
1.「分権連邦型国家」への転換が求められています。
- 中央のスリム化と地方の充実化をはかるために
- 地方へ権限や財源を移譲するために
- 合併手続きを容易にし、自治体の自主的再編を行うために
2.官僚システムから脱却して、政治的リーダーシップを確立します。
- 首相の権限を強化・明確にするために
- 政治主導の省庁運営にするために
- 行政監視能力を強化するために
- さらなる情報公開を推進するために
3.行政改革を徹底的に推進します。
- 財政を透明なものに変えるために
- 地方への権限委譲とスリムな中央省庁化のために
- 中央省庁再編後の公正な運営のために
- 公共事業のあり方を明確にするために
- 公務員の人事制度をより望ましくするために
- 開かれた「電子政府」を実現するために
4.「公平・簡素・中立」の税制を確立します。
- 所得、資産、消費課税のバランスをはかるために
- 徴税システムをさらに充実させるために
5.信頼される政治に向けた改革を断行します。
- 政治倫理の確立をはかるために
- より望ましい選挙制度にするために
- 政治への参加機会を拡大するために
- 多選による権力集中を防ぐために
6.開かれた、かつ迅速な司法を実現します。
- 法曹人口の不足を改善するために
- 裁判の迅速化をはかるために
- 裁判官の登用制度を改善し、より正しい裁判がなされるために
- 行政に関する裁判をより公正にするために
- 裁判を受ける権利を平等にするために
■PART II
新しい経済社会はこうすれば構築できる!
――規律ある自由主義、言動を伴う自己責任、将来性ある産業の支援
1.自由な市場機能を活かし、規制や介入は減らします。
2.経済が自立成長していくようにバックアップします。
- 経済の活性化を戦略的にはかるために
- 透明で公正な競争を促進するために
- 知的財産権を保護するために
- 街に元気を生む中小企業のために
- 起業家のやる気を引き出すために
3.金融システムを安定させ、市場機能を強化します。
- 金融失政を繰り返さないために
- 公正な金融経営ルールの整備と監視のために
- 預金保険、生命保険・損害保険の資金的安全を確保するために
- 激化する金融競争から投資家を保護するために
- 地域経済を活性化させる金融システム構築のために
4.「新しい完全雇用」社会に向け、労働市場を開拓します。
- 年齢に関係なく雇用される社会のために
- リストラから働く者を保護するために
- 再就職支援ビジネスの自由化と育成のために
- 職業能力の開発を促進するために
- 安心して転職ができる社会をつくるために
- より多くの人が労働に携われる社会のために
5.財政規律を確保し、歳出構造の改革を実行します。
- 財政再建の道筋を確かなものとするために
- 財政を透明化し、単年度主義から脱却するために
- 適切な公共投資とするために
- さらなる民営化をはかるために
■PART III
日本こそが「循環型社会」の世界モデルとなれる!
――環境リサイクル時代の行政と立法のあり方
1.日本は「循環型社会」の素地を伝統として有しています。
2.環境に関する法律の不備を徹底的に改善します。
- 国民全員の環境意識を高めるために
- ゴミゼロ社会を築き上げるために
- 化学物質による汚染をなくすために
- 環境に関する情報を国民が共有するために
- 環境調和型の公共事業とするために
3.常に地球環境の保全を念頭において政策を考えます。
- 地球の温暖化を防止するために
- オゾン層を保護するために
- 森林伐採などによる自然破壊を防止するために
- 現存する汚染物質の動向を把握するために
- 生物と共存する地球環境保持のために
4.省エネルギー国家をできるだけ早く構築します。
- 省エネルギー国家を樹立するために
- 新エネルギーの研究開発のために
- 石油エネルギーなどに対しては
- 原子力エネルギーに対しては
5.二十一世紀を展望した、活力ある農林水産業に変えます。
- 食糧自給率の向上をはかるために
- 新たな土地利用秩序を構築するために
- 市場原理を活用し、生産体制を強化するために
- 農業生産法人の育成と担い手を確保するために
- 食品流通の合理化と安全対策の確立のために
- 環境保全型の農業を育成・支援するために
- 森林の保護と維持管理のために
- 資源再生型の水産業になるために
- 都市住民の理解と交流を深めるために
- 力強い農林水産団体の活動とするために
■PART IV
「安心できる社会」「選択できる社会」を早急に築き上げる!
――二十一世紀を幸せな時代にする、福祉・医療から育児・治安環境まで
1.安心できる福祉社会が切望されています。
2.満足のいく社会保障制度に改善します。
- 安定した年金制度を確立するために
- 質が高く、かつ効率的な医療制度を確立するために
- 介護基盤を緊急に整備するために
- 介護休業制度の拡充整備のために
3.保育環境を充実させ、子育ての不安を解消します。
- 保育サービスを充実させるために
- 保育・幼児教育体制を充実させるために
- 子育てに伴う経済的負担を軽減するために
- 充実した育児休業制度にするために
4.障害者が暮らしやすい社会をつくります。
- 障害者が利用しやすい文明機器とするために
- バリアフリーの街づくりのために
- バリアフリー住宅を普及促進するために
- 政治に対するバリアフリー化のために
- 子どもたちの正しい理解のために
- 障害者のライフプラン実現のために
5.「賢く強い消費者」になるための支援をします。
- 消費者を法律面から守るために
- 消費者が裁判を起こしやすくするために
- 消費者金融の高金利を正すために
- 消費者教育を充実させるために
- 食品の成分等を事前に知らせるために
6.安全確保に力を入れ、正義やモラルが守られる国にします。
- 警察に対する監視を強化するために
- 犯罪取り締まりを強化するために
- 犯罪被害者を救済・支援するために
- 国会議員や公務員の不正を阻止するために
- 医療費の不正受給を防止するために
- 環境犯罪を防止するために
- 食品等の安全性確保のために
- 子どもポルノをなくすために
7.災害に対して迅速で、かつ手厚い国にします。
- 危機管理体制を確立するために
- 災害を未然に防止するために
- 被害者救済制度をより充実させるために
■PART V
すべての個人個人が自立し共生し合う日本をつくる!
――友愛時代のコミュニティのあり方
1.自立と共生が織りなす友愛社会の時代が来ています。
2.男女が共同して参画する平等社会を実現します。
- 社会経済活動における均等な機会と待遇を保障するために
- 男女共同参画の視点に立った税制、社会保障制度にするために
- 平等の観点に立った法律とするために
- 生涯を通じて、女性の健康と権利を守るために
- 女性に対する暴力等をなくすために
- 女性が政策決定に参画できるようにするために
3.NPO活動を積極的に支援していきます。
- NPOの活動を支援するために
- NPOに関する興味・関心を高めるために
4.人権を確立し、差別のない社会を実現します。
- 人権教育を推進するために
- 差別・虐待・暴力を受けている人を救うために
- 同和政策を推進するために
- アイヌ民族文化の保存と伝承のために
- 国際的な人権確立と民主化推進のために
- 国内の人権擁護機関をより充実させるために
■PART VI
日本の主体性をもって平和外交を実行する!
――日米関係の良好な維持とアジア世界の平和構築
1.「平和を創る国・日本」をめざし、外交を推し進めます。
- 日本の主体性構築と日米関係の創造的伸展のために
- アジアにおけるリーダーシップをとるために
- 国連で日本の役割を果たすために
- 核軍縮・不拡散と核兵器等の廃絶のために
- より望ましいODAとするために
- 官僚外交でなく、政治主導の積極外交とするために
2.日本とアジアと世界の平和を守るため、安全保障体制を構築していきます。
- 時代の変化にあった日本の防衛のために
- より望ましい日米安全保障体制のために
- アジア太平洋地域の安全保障のために
- 国連をよりよく機能させるために
3.沖縄の米軍基地問題の解決と経済の自立に着手します。
■PART VII
明日に夢が持てる国づくりこそ政府の使命である!
――「今は未来への投資の時代」と民主党は考える
1.二十一世紀を見すえた教育環境を築きます。
- 幼児の教育環境を改善するために
- コミュニティに根ざした初等・中等教育とするために
- 高等教育を真の高等教育とするために
2.自由時間を増大させることで生涯学習社会を創造します。
- 連続した休暇がとれるようにするために
- 生涯学習やスポーツが身近にできるようにするために
- 文化・伝統を体験、継承できるようにするために
3.二十一世紀に全面開花するIT革命に向けて積極的に投資します。
- 情報化推進のために
- 全国をネットワーク化するために
- インターネット利用料を下げるために
- 国際情報ハブ構築のために
- 行政情報を誰もが利用できるようになるために
- 情報ネットワーク時代の高齢者や障害者のために
- プライバシーの保護のために
- 有害情報から青少年を保護するために
4.夢のある快適な二十一世紀のための社会資本整備を行います。
- 二十一世紀の交通体系のために
- 未来を開く科学技術の開発のために
- ゆとりある住まいの実現と街づくりのために