江田五月 活動日誌 2000年5月(6〜10) >>日程表

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5月6日(土) 樽井良和君、「泥かぶら」観劇

今日は、終日街頭演説。岡山3区のうち東備を、予定候補の樽井良和君と草刈(本当はクサカンムリあり。私には探せません。)、森本両県議と共に。どこでも今の政権に嫌気がさしている感じはありました。樽井君も若さでなかなか頑張っています。

樽井君は32歳、公募合格者です。備前市に生まれ、小学校まで備前育ち。大学時代に無一文から会社を起こし、今の社会を変えたいと、菅直人さんのところに飛び込んで弟子入りしました。無名ですが、頑張らせたいと思います。

夜は、新制作座の「泥かぶら」へ。1952年、真山美保さんの処女作。私は小学生のとき、弘西小学校の講堂で真山さん自身の主演で見たのを覚えています。書かれた直後だったのですね。内容はほとんど覚えておらず、改めて感動しました。

真山さんには時々企画に呼ばれるのですが、いつだったか、「今の子どもたちは不憫です。」との言葉が印象的です。



5月7日(日) 加藤勝信さん「背信?」、中桐伸五さん「発進!」

今日は、8時過ぎに加藤勝信さんが来宅。「報告とお詫び」とのこと。経過は省略しますが、結論としては、「岡山5区での立候補は断念する」。理由は、「勝算が立たない」。しかし「加藤の名を残したい」ので、「自民党からのお誘いに乗り、同党の比例名簿への登載を受ける」。

衝撃的というか、やっぱりというか。一生懸命彼のために民主党内外の説得の努力をしてきただけに、正直言ってがっかりしました。昨日の「泥かぶら」のとおり、「自分の顔を恥じないこと」「いつもにこにこ笑うこと」「相手の身になって思うこと」に心がけるときなのでしょうか。

私には、彼の決断が奏功するとは思えないのですが、すでに決断したということなので、既に論争の時期は過ぎています。成功は祈りますが、政治は「闘い」の要素を持っており、甘いことは言っておれません。私としては、「だまされた」ことの責任を問われますが、それはこちらのこと。彼の未来がどうなるかはあちらのこと。別の道を歩むことになります。

何でもありの政局です。「野中流」なのでしょうか。腹をくくらなければなりません。私としては、奇手妙手やうさんくさい陰謀と談合でなく、市民に通じるわかりやすい公正な道を歩もうと思います。

10時から中桐伸五さん(岡山2区)の事務所開きで挨拶。やっとこぎ着けました。あとは必勝を期してアクセルを踏むばかりです。

その後、5区問題の善後策を協議。弔問やお見舞いなど。2時から、旭川の土手で政見放送のビデオ撮り。

夜は高原勝哉弁護士と食事。11日に、「犯罪被害者基本法」などの参考人として、参議院法務委員会に来てもらいます。その後上京。

05/09 加藤勝信氏の自民党入党について(談話)



5月8日(月) 行政監視(競馬会、特殊法人)、青少年犯罪

今日は、午前中は午後からの質問準備など。

12時半から行政監視委員会理事会、1時から委員会。45分間質問しました。内容は、まず日本中央競馬会の件。場外馬券売場のことで、私が以前山本富夫農水大臣に正した件の続きです。岡山市新福に業者が設置しようとしている売場の件で、平成2年4月私が衆議院予算委員会で質問し(一井淳治さんも別の機会に質問されました。)、同年5月中央競馬会は断念を決めました。ところがまた最近動きが出てきて、住民に不安が広がっているのです。中央競馬会も農水省も、以前と考え方は変わっていないと明確に言明されました。

またこの業者は、施設建設を中止するようにとの指導に挑戦して、建設を続行し、行政との信頼関係を自ら破ったので、競馬会も農水省も「遺憾」の意を表明しました。これは重要です。刑法で禁止されている賭博を公認するのですから、監督官庁との間の信頼関係を守る業者でないと、あぶなくって認められないからです。この「遺憾」の意は、組織として表明されたのであって、人が変わってもこの表明が消えることはないことも言明されました。

次に、民主党の行政改革の基本的考え方を説明。特殊法人改革について、続総務庁長官に正しました。政府には改革の意欲もビジョンもないことがはっきりしたと思います。最後に、特殊法人改革につき3つの提案。(1)情報公開、(2)内閣のリーダーシップ、(3)公法人に倒産法制を適用することです。

4時半から司法制度改革の打ち合わせ。

5時半から少年法改正関係の打ち合わせ。与野党で、選挙を睨んでのアピール合戦になりそうです。与党は提出済みの法改正をごり押ししてきます。しかしその内容は、少年審判への検察官関与などであって、今問題になっているケースとは無関係で、何の役にも立ちません。こんなことでお茶を濁すと、世間は対策がとられたと誤解し、問題解決のためには有害です。青少年犯罪に対する総合的対策を立てることが喫緊の課題なのです。民主党はこの対策を早急にまとめるつもりです。

6時半から明日の犯罪被害者基本法審議の打ち合わせ。私は民主党案の答弁者になります。

5/8 参院・行政監視委員 会議録



5月9日(火) 放射性廃棄物、犯罪被害者、少年、細川律夫さん

今日は、8時から高レベル放射性廃棄物最終処分に関する法案の党議決定。私は、「まだ判っていないことの多い課題で、悩ましいことだらけだが、もともと原子力発電に乗り出した時からこの問題を抱えることは判っていたので、先が見えないから立ち止まるというわけには行かない。先へ進みながら判ってきたことを解決していくという手法を採るしかないので、気になるところの修正を求めながら、成立を図る以外にないのではないか。」との意見を述べました。

10時から法務委員会。「犯罪被害者基本法案」等の審議です。私は提出者として、公明党の魚住委員、参議院クラブの平野委員の質問に対し答弁しました。平野委員の質問は、小渕内閣総辞職の合憲性に疑義ありというもので、菅直人政調会長の「司法判断を求めたい」との発言の趣旨を汲んだ解説をしました。会議録ができたらこのHPに載せます。

12時10分から行革特別委員会。午後は法務委員会で犯罪被害者関係の参考人質疑。間を縫って労働者保護法WT。決着の方向を決めました。4時からNC会議。参考人の皆さんには、私が抜けてばかりで、大変失礼しました。

NC会議では、商法及び労働者保護法並びにストーカー法の取り扱いにつきそれぞれ提案、最終決着の仕方につき決定しました。ストーカー法については、参議院で与党側からの提案が示されており、基本的にはこれでよいのではないかと思っています。面子にこだわる必要はありません。さらに「少年犯罪総合対策PT」(竹村泰子座長、小川敏夫事務局長)の設置を提案。政府の少年法改正案はピントはずれですが、少年犯罪に対策が必要であることは言うまでもありません。抜本的な対策を必死になって考えます。

その後越谷市へ。細川律夫さんの会で講演。細川さんは、平成4年のシリウスの立ち上げ以来の同志です。弁護士で、犯罪被害者対策やバリアフリーで法案をまとめた仕事師です。ぜひ当選してもらいたい、みな応援して欲しいと思っています。

5/9 参院・法務委員会会議録



5月10日(水) 少年法集会、ストーカー法協議

今日は、8時半からNC司法部門会議。衆参の法務委員会の動き、ストーカー法や少年法改正への対応などを協議。

9時半議員総会、10時本会議。郵便局で原付の自賠責を扱う法律とバリアフリー法(残念ながら、政府案の修正で、民主党案ではありません。)が成立しました。その後、行財政改革特別委員会。

昼前、少年法市民集会。次のような挨拶をしました。
例えばバスジャックの少年は、家族と旅行したときの高速道路の領収書が自分の宝物だと、自慢げに乗客に見せたと言うんですね。この少年の凍てついた心をちょっと思いやったら、審判に検察官を立ち会わる法改正では何も解決しないことなどすぐ判ります。被害者はお気の毒で、被害者対策は必要です。しかしこれも、この法改正ではピントはずれです。道に迷って衝撃的な事件を起こす少年たちを、何とかしなければなりません。少年犯罪の総合対策に必死で取り組みます。

弁当をつつきながら、国対・理事合同会議。1時半、地元の山陽新聞から電話取材。3時、クエスチョンタイムの傍聴。

3時半から、ストーカー法案の協議。与党が自民・保守、公明、野党が民主(江田、千葉)、共産、社民、参議院の会、つまり全会派が集まりました。与党案を軸に協議し、これに「5年後に見直す」旨の付則を加えて成立させることで、社民を除き合意しました。社民は留保です。1時間半かかりました。民主は、共同責任をとるため、与党とともに草案提出者になるつもりです。委員会で草案につき質疑のうえ、採決して可決し、委員長(民主党の和田洋子さん)提案として本会議にかけます。来週前半参議院、後半衆議院で、可決成立とのイメージで、後は委員会に任せます。いい結果になったと思います。

参考 ストーカー行為等の規制等に関する法律骨子案


ストーカー法案成立へ。(民主党ネクストキャビネット速報より)

5月10日、参議院でストーカー法案に関する全会派の実務者が一堂に会し、与党案を軸に協議して成案を得た。15日からの週の前半に参議院、後半に衆議院で審議し、今国会で成立させる見込み。民主党は衆議院にストーカー法案を提出していたが、法案成立を優先させた。与党案は、直罰のほか、警察による規制の手続きを設けた。民主党案は、性感情以外も対象にしていたが、合意案で対象が狭くなった。5年後の見直し規程を入れた。


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