江田五月 活動日誌 2002年2月 (8〜11) | >>日程表 | ホーム/総目次/2月目次/ 前へ|次へ |
今日は、9時半から議員総会。10時から、昼休みを挟んで15時半まで、本会議。代表質問の2日目です。民主党は、午後から柳田稔さんが20分、切れ味の良い質問をしました。最後に、米の臨時特例法案を、全会一致で可決、成立。
選択的夫婦別姓の件について、党内に議論があります。これを党内のどういう枠組みで議論するかにつき、調整に大童で、私は時々本会議場を抜け出し、失礼しました。
12時前、午前の部が終わったところで、議員総会を再開。巨泉さんの後を受けて当選したツルネン・マルテイさんが、午後の本会議で紹介され、議席に着くので、会派として総会で歓迎。ツルネンさんは、「ちょっと変わった日本人が、国会に登場したと、世界中のマスコミに注目され、大変忙しい数日を過しました。巨泉さんに投票された有権者の期待も私が背負い、仲間として頑張ります。自分の意見は大いに主張し、その結果としての党議には従います。」と挨拶。握手ぜめでした。日本の国際化を象徴する出来事で、民主党でなければ出来ない快挙です。大活躍を期待します。
12時、参議院憲法調査会の会派委員の打ち合わせ。今後の進め方につき協議。16時、環境財団の高見裕一さんが来訪。モンゴルとの交流に情熱を傾けておられます。18時前の新幹線で帰岡。
今日は、地元テレビ、RSKの夕方の番組のため、国会報告のビデオ撮り。県連大会のこと、代表質問のこと(外相更迭、悪の枢軸、経済政策を中心に)、ツルネンさんのことを、3分30秒にまとめて話しました。
11時から、岡山市日中友好協会の総会に出席。突然指名され、代表質問の様子を紹介しながら、きな臭い時だけに、日中友好が何より大切だと訴え、挨拶に代えました。
13時、備前市に行き、知人の葬儀に参列。津山市まで飛ばし、14時半、遅れて連合岡山・美作地域協議会に出席し、ここでも代表質問を引いて挨拶しました。3区にも候補者を作らなければなりません。その後、知人のお見舞い。
17時、岡山市に引き返し、例の場外馬券売り場をめぐる訴訟につき、3時間弱、弁護士さんらと一緒に細かな検討をしました。その場で、この事件につき、悪意に満ち、事実関係も、例えば民事訴訟と刑事事件の違いもわきまえない、明らかに名誉毀損に当たる的外れの事実の摘示を載せたHPがあることが分りました。無視するか、対抗策を考えるか、今後の課題です。その後、懇親会。
今日は、11時過ぎのJR伯備線で米子へ。13時半から、民主党鳥取県連の第4回定期大会に、中国ブロック代表として出席し、先日の代表質問を引いて来賓挨拶。代議員からの質問があり、プライマリーバランスや市町村合併についての考え方を説明しました。連合鳥取の重田会長や岡崎トミ子さんもご一緒。岡崎さんは、大会後の時局講演会で、「女と男のいい関係」と題して男女共同参画の課題につき講演され、私も10分ほど、時局講演して、山内おさむさんを選挙区で勝たして欲しいと訴えました。
昨年の参院選では、現職県議の佐藤誠さんが、職を辞して頑張ってくれました。ところが最近、その日野郡選挙区でもうひとりの県議が死亡され、2議席とも空席となり、15日が告示で補欠選挙となりました。県連の強い要請を受けて、佐藤さんが県議復帰をめざし、立候補することになりました。そこで、必勝の特別決議を行いました。
鳥取県の民主党は、西部では力があるのですが、県都を含む東部が弱く、今後の課題です。
17時半、すべての日程を終え、県連幹部の皆さんと夕食懇談会。米子空港から最終便で上京。
今日は、10時から17時までNC研修会。都内のホテルに缶詰めでした。
まず、鳩山代表がちょっと長めの挨拶。「小泉改革は、(1)抵抗勢力に依拠し、(2)冷たい改革で、(3)将来ビジョンがないという点で、支持できません。私たちは、自立と共生を内容とする友愛国家を作ります。その方向を、政策マニュフェストにまとめたいと思います。」続いて、自由に問題意識を述べ合いました。
国会改革WTで取りまとめた永年表彰議員の特権見直し、議員歳費のカットなどの改革方針を了承。民主党が議員提案している選択的夫婦別姓等を内容とする民法改正案につき、党内の認識の共有を図るため、枝野さんの内閣部門と私の法務部門の合同会議で議論することが了承されました。
昼からは、前半が予算の組み替え要求を中心とする財政政策の議論。(1)歳出の規模は、概ね政府原案程度を維持し、(2)無駄な公共事業や報償費などの行政経費、特殊法人経費などを削減し、(3)雇用対策、社会保障、教育、中小企業、BSE、農業などの分野の経費を増額します。さらに歳入面で、(1)ローン利子控除制度の創設、(2)NPO支援税制の拡充などを行います。また、歳入での「隠れ借金」というごまかしは正し、きちんと表に出します。これらを整合性の取れたものにするためには、国債発行30兆円という枠を越えることになります。
後半は、女性政策と税制改正について。いずれも、なかなか意欲的な内容ですが、まだ議論の途中です。
終了後、参加者で懇親会。今日は、鳩山代表の55回目の誕生日でした。
平岡 秀夫さんの今日の一言から
2月11日 「次の内閣」研修会
今日、東京都内のホテルで、民主党のネクスト・キャビネット(次の内閣)の研修会が、朝から晩までの1日をかけて行われました。明日からの衆議院予算委員会を控えての研修会ということもあって、「研修会」という名前であっても、民主党の基本的政策を皆で議論することを中心とした場となりました。
研修会の第1の議題は、鳩山代表が今国会で行った代表質問などで明らかにした構造改革のあり方についての討議でした。鳩山代表は、この場で、小泉改革の問題点を指摘するとともに、自ら用意した「10の政策マニュフェスト(声明書)」で、教育、経済、環境などの10分野の政策に関して、「醜いものとして捨てるべき政策」と「美しいものとして生かすべき政策」のたたき台を示し、このたたき台も含めて活発な議論が行われました。
研修会の第2の議題は、政府の来年度予算案に対する民主党あるいは野党4党の予算組替え要求についての論議でした。組替え要求の内容は、歳出の削減要求として、公共事業関係1兆3000億円、特殊法人向け支出2500億円、庁費などの行政経費1600億円など、代わりの歳出増額要求として、雇用対策7000億円、狂牛病対策2300億円、教育関係2000億円などであり、これらの各項目について活発な議論が行われました。
予算組替え要求の検討の結果、最近のデフレ傾向にある経済状況等に対処するため、歳出の規模は概ね維持すべきとの意見に賛同する議員が多数を占めました。歳入面では、政府予算案の約1兆5000億円の「隠れ借金」はキチンと表に出すべきとの意見が大勢であったため、結果として、国債発行額の「30兆円枠」は維持できないこととなりそうです。
研修会の第3の議題は、民主党の女性政策についての議論です。民主党は、一般に、女性の支持者が少ないと言われており、女性政策は、女性の支持者を増やすためにも大切な政策です。現在、政調会長の私的諮問機関として、女性政策草案作成会議が、女性政策の草案を作成中ですが、その政策のポイントは、「女性も男性も多様なライフスタイルを生きる時代に対応した政策」です。
研修会の第4の議題は、民主党の税制改革のあり方についての議論です。政府においても、経済財政諮問会議や政府税制調査会において、「新時代に対応するあるべき税制」(小泉総理)が検討されることになっていますが、民主党としても、「将来の日本社会のあるべき姿」を検討し、これに基づいた税制改革の理念を提案すべきとの結論になりました。
幅広い議論を通じて、大変勉強になった研修会でしたが、これから行われる具体的な検討の結果をいずれ皆さんにお示しできる日が来ることを楽しみにしています。
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