○今週は江田さんです。こんばんは。
こんばんは、米澤さん。
○よろしくお願いします。半年ぶりのご登場ということになります。(前回)
そうですね、久しぶり。
○その間に、大きく政治が動きました。
そうですね。暑い真っ最中に総選挙があって、岡山でもずいぶん大きな結果を作っていただきました。その結果、9月の16日でしたかね、鳩山内閣誕生。今から何年前…1993年に政権交代があって、細川内閣で私も大臣をやりましたけど、あの時は、有権者の皆さんが「こういう内閣を作ろう」と選んだのではなかったんですね。「宮沢内閣ではダメだ」と、これはあったけど、後は国会議員が責任上、内閣を新しいものを作ろうと、こう言ってやったんです。今度は、有権者の皆さんが、民主党はこういう政策で、マニフェストで、こういう人で…、「これでいこうじゃないか」というので選んだので、実質上初めて有権者が政権を選択する、そういう政権交代が起きたんですよ。これは大きかったと思います。
私は議長ですから、誰がやるのが良いとか悪いとかは言いませんが、結構、鳩山内閣は良い滑り出しをしていると思いますね。世界中がね、日本というのは一体どこにおるのかなぁという感じだった、今までは。ところが今回、鳩山さんは早速国連に行って、そして例の温暖化に対してね、25%の削減をするんだと、こう言って大きな目標を掲げたり。あるいはオバマ大統領のチェコでの演説と呼応して、日本も唯一の被爆国として核兵器を無くすると、こういう方向を示したり。東アジア全体を、もっと仲の良い地域にしていこうというので、「東アジア共同体」という構想を打ち上げたりね。
国内でも同じ事で、今までの政治というのはどうしても政治家と官僚と、そして業界とが三位一体で癒着して、その中で利権を貪ったりですね、そんなことがあった。それをもう無くしていこうというので、県や市町村の皆さんにもずいぶん迷惑もかけているかとは思いますが、役所に行って、みんな参勤交代みたいにするのはもうやめようと。そうじゃなくて、ちゃんと政治家や政党が責任を持って地方の声も役所の中に届けたり、予算の措置もすると。こういう方向を出しているんで…。
どこを見ても、確かにまだちょっと足下ふらふらというところはあるけれども、全体としては、私は本当に実質上初めての政権交代にしては、順調に滑り出しているという気がするんですね。ただまあ、ちょっとした足下のふらつきもあるし、まあ言ってみれば慣らし運転ですから。これはやはり、私も30年以上国会議員をやってきて、もうちょっと民主党の体制もしっかり見定めたり、あるいは政権交代というものを、ちゃんと定着するように、「来年の参議院選挙、もう一度頑張ろう!」ということを先日言ったところです。ぜひ、これはよろしくお願いしたいと思います。
○また、議長としては、大きな外交日程というのが先月あったんですね。
はい、10月の半ばに。議長になって二度目なんです。ロシアとラトビアとイギリスと行ってきました。日露関係はちょっとギクシャクしたんですが、やはりロシアもね、仲良くしたいなという気持ちをもうひしひしと感じました。ですから、その報告も鳩山さんにして、日ロ関係を鳩山さんのイニシアティブで、何とか打開をしようじゃないかというような話もしたり…。最後は、40年前にイギリスに留学していたんですが、久しぶりにオックスフォードへ行って、英語でレクチャーしてきました。楽しかったです。
○どうもありがとうございました。