2000/08/30 |
8月21日、民主党代表選挙が告示され、鳩山由紀夫代表が無投票で再選されることが決まりました。衆議院議員の河村たかしさんが20人の推薦人あつめに最後の最後まで頑張りましたが、及びませんでした。9月9日の民主党大会で承認されて、鳩山新体制がスタートします。
新体制のもとで私の役割がどのような形になるのか、現段階では全くわかりませんが、参議院の民主党・新緑風会は8月上旬に新体制を決めました。私は新たに、民主党・新緑風会の副会長(筆頭)になりました。議員会長は久保亘さんです。国会対策の仕事が増えると思います。また参議院憲法調査会の会長代行と幹事をつとめることになります。法務委員会の理事と予算委員会の委員も坦当することになりました。来年改選となる人の負担を少なくするために、非改選議員の仕事が増えました。
9月下旬に召集が予定されている秋の臨時国会は非常に重要な国会になると思います。補正予算案の審議、「あっせん利得罪」法案、少年法改正(私が直接の担当になります)、警察法改正、医療保険法、永住外国人地方選挙権付与法など重要案件が目白押し。それに来年の参議院選挙で何とか過半数を確保しようと、自公保の与党3党が、参議院の比例代表選挙を「非拘束名簿方式」(個人名投票で順位づけをする、かつての全国区の復活に近い)に改める法案や岡山県などの定数削減法案を出してくるようです。この正念場の臨時国会をのり切って、来年の勝利につなげたいと思います。
8月26日、総社市の厚生年金休暇センターで民主党岡山県連第4回定期大会が開かれました。従来は、議論の時間が少なく形式的だとの批判にこたえて、午前10時から午後5時まで十分な時間をとり、報道陣にも全面公開して、今までとは全く違う大会となりました。衆議院選挙に完敗し、秋の県知事選挙にも対立候補を出せない厳しい状況の中での大会でした。民主党岡山県連の弱点もさらけ出されましたが、その弱点を克服して前進できるきっかけとなる大会になったと思います。
大会のスローガンは「リベンジ岡山、さあ21世紀へ!〜一人ひとりが原動力〜」で、私自身の発案です。「リベンジ」という言葉は、松坂大輔投手が使った流行語ですが、「復しゅうする」「仕返しをする」という後向きの意味ではなく、敗北を糧として次の勝利をめざすという前向きの言葉として採用しました。
参議院岡山選挙区と衆議院小選挙区の公認候補の決定は9月に先送りになりましたが、秋の県知事選挙への対応は「自主投票」と決まりました。「推薦」や「支持」の意見もありましたが、「自主投票」の方向で大会参加者のみなさんの意見をきき、大会を休憩して常任幹事会を開き、採決の結果、「自主投票」が過半数となりました。最後の役員選挙では私の代表のほか、幹事長、代行なども留任となりました。総じて大議論で、とげとげしい言葉もありましたが、これをのりこえて党議が決定できたことは、必ず党の大きな前進につながると思います。
8月28日、自公保与党3党の「公共事業見直し」案が発表されました。採択後5年たっても未着工、完成予定を20年以上過ぎても未完成、などの4基準に該当する233事業(総額2兆8千億円)の中止勧告をするようです(公表されたのは24件だけ)。
この見直しは、「まやかし」だと思います。公共事業の予算総額は全く変えずに、むしろ古くて前に進まなくなった事業を切って、新しいばらまき・利権の公共事業に予算をふり向けようということで、亀井流の新利権政治とも言えます。民主党が指摘した100項目のムダな公共事業は中海干拓と吉野川可動堰(これは中止になっていない)を除いて、全く含まれていません。ムダな部分は公共事業予算から削減し、公共事業の補助金は一括して地方自治体の一般財源とすることなどを実行しなければ、真の構造改革はできないと思います。
7月28日から8月9日までの13日間臨時国会が開かれました。本来なら「そごう問題」などで活発な議論をすべき国会でしたが、与党側に全く熱意がなく、低調な国会でした。
それでも私は8月9日の最終日、参議院法務委員会で、民主党司法ネクスト大臣として保岡興治法務大臣と“大臣対決”の質疑を行いました。中心は司法改革問題。2月の日弁連主催のシンポジウムに参加した政治家のバネリストは保岡大臣と私だけでした。ともに弁護士です。そこでその時の感想から始め、司法改革にかける決意、政治のリーダーシップの必要性、法曹一元や陪審への考え方などを質しました。保岡さんも大臣になると発言が慎重になります。しかし法曹一元への理解はあると思っています。政治のリーダーシップで司法改革をぜひ実現したいと思います。
2000/08/09 法務委員会会議録
8月11日から15日まで、初盆参りをしました。お線香などを持って行っても法律違反になるので、挨拶状1通のほかは手ぶらです。お世話になったのに、国会の都合などでお葬式に参列できなかった場合、こんな形で感謝の意を表すしか方法がありません。11日には岡山3区で31軒、12日は5区で12軒、13日は2区で39軒、14日は1区で38軒、15日は4区で22軒。とくに15日は、送り火を焚いてご先祖さまをお送りするまでに、お参りを済まさなければならないので、大変でした。結局5日間で142軒。その内お留守だったのは19軒でした。
8月16日は、昼過ぎ新幹線で甲子園へ。岡山理大付属の2回戦の応援です。昨年の甲子園応援の時は見事勝利だったのですが、今年は懸命の応援も実らず完敗。来年頑張ってほしいと思います。
8月20日・21日と1泊2日で蒜山高原に行きました。今年3月完成のレジャー施設へ行ってみました。ヤマメを釣ったり手づかみにして、バーベキューで食べ、自然を楽しむ。ふれ込みは良いのですが、客はゼロ。工事は県の補助事業で、管理は村の責任とのこと。砂防工事を活用して作った施設のようですが、村の持ち出し。これで人口868人の村の振興になるのでしょうか。
苫田ダムは、大規模の工事が進んでいます。このような工事の受注は、指名業者に限られ、指名業者に入れるかどうかには政治がらみの判断が働いています。選挙で反対派を応援したものは、排除されます。そのため、倒産に追い込まれる業者もいるのです。公共事業の見直しは、どうしても必要です。秋の県知事選挙は、実はこうしたことも課題なのですが、論点として浮かび上がらせることができません。残念です。
8月26日の民主党岡山県連大会では、来年7月の参議院選挙岡山選挙区の公認候補者と次期総選挙の岡山県の小選挙区公認候補者を発表する予定だったのですが、できませんでした。
参議院の方は、現職で改選期を迎える石田美栄さんが出馬の意志を明確にされているのですが、前参議院議員の一井淳治さんも手をあげられ、調整が必要になりました。岡山選挙区は定数が1に削減される可能性もあり、2人公認はあり得ないところですが、9月末までには決めなければなりません。
衆議院の方も、参議院の公認候補者の決定と連動する選挙区があり、これも9月末までに一括して決定することにしました。いずれにしても早急に選挙準備体制を整えて、参議院と次期総選挙に勝利して政権交代を実現したいと思います。
この8月には、「江田五月の国会レポート」を新たに250名の方に購読していただきました。本当に有難うございました。これで国会レポートの読者の方は500名を超えました。同じ時に、民主党代表選挙への参加の呼びかけもさせていただきましたが、鳩山由紀夫さんの無投票当選となり、代表選挙は行われないことになりました。1000円の参加費はお返しいたします。
12月5日(火)には、東京の赤坂プリンスホテルで全国江田五月会のシンポジウム&総会を午後5時から行います(会費2万円・本年度全国江田五月会会員は1万円)。
また来年1月21日(日)午後3時30分から岡山プラザホテルで恒例の「江田五月会新春パーティー」(会費5千円・賛助会費1万円)を行います。どうぞよろしくお願いいたします。
2000/08/30 第6号 |