2008年8月 五月会だより No.116 | ホーム/主張目次/たより目次/前へ|次へ |
世間では「ねじれ国会」と一言で言いますが、実際は予想以上の困難な国会運営が続いています。激震が何度も起きていますが、国会を公正に運営することが議長に課せられた責務です。議長としての果たすべき役割は大きいものがあり、五月会の皆さんをはじめ、多くの国民の期待に応えるため、懸命の毎日です。
重責の中で、公正な国会運営を果たす
衆参のねじれ噴出
国会閉会挨拶 福田首相ら 会期150日の通常国会は、6日間の延長で、6月21日に閉幕しました。審議に関するほぼすべてのケースを経験し、緊張の連続でした。
ガソリンの暫定税率延長を含む租税特別措置法改正案は、1月末の衆参議長あっせんによる各党合意で「年度末に一定の結論を得るものとする」ことになりましたが、その際に描いたイメージどおりには進みませんでした。
ガソリン以外は再度のあっせんが実りましたが、ガソリンは期限切れで税率が下がったため一時的に価格が下がり、国会での攻防と国民生活との関係を分かりやすく体験しました。しかし、4月下旬に衆議院が憲法59条4項により、みなし否決で3分の2の再可決をし、元に戻りました。56年ぶりのことです。
ガソリン税等を道路特定財源とする特例法を10年間延長する改正案は、5月中旬に参議院で否決したところ、衆議院が今度は憲法59条2項により再可決をしました。しかし、その直前に内閣は、これを今年度限りとし、来年度からは一般財源化するとの閣議決定をしており、法律と閣議決定とが矛盾するという事態となりました。
問責決議案を受け取る いずれの場合も、衆議院から両院協議会の求めがなく、開催されませんでした。確かにこれまでは形式的で成果を上げたことは少ないのですが、「ねじれ国会」を動かしていくための知恵のひとつが両院協議会の活性化なので、これからの課題です。
人事案件では、日銀総裁や副総裁人事で、参議院は同意しないと議決し、総裁が20日間欠員となりました。欠員が出たのは85年ぶりのことです。決算の参議院での不承諾議決もありました。予備費の不承諾は、憲法87条2項の要件を欠く支出となるわけで、放置できないはずです。
首相の問責決議可決
6月11日には、ついに野党が福田首相の問責決議案を提出し、可決されました。憲法史上初めてのことです。法的根拠がないとの説もありますが、憲法66条や67条により、首相は「国会」の議決で指名され内閣は「国会」に対して責任を負うので、国会の一院を構成する参議院も、首相の問責権限があると解されます。しかし、その法的効果については規定がなく、今後の課題です。
このように、国会をどう運営していくのか、課題が次々と明らかになってきました。国会全体の責任ですが、特に初めての事態に直面している参議院の議長としての私の責任は、きわめて重くなっていると思います。
ラモス・ホルタ東ティモール大統領の私邸で 海外派遣で交流の成果
長く懸案となっていた、議長を団長とする海外派遣が、やっと6月25日から10日間の日程で実現できました。最初の国には、物見遊山をいましめ、21 世紀最初の独立国で、まだまだ建国の困難な事業の真っ最中にある東ティモールを選びました。1999年に住民投票で独立の歩みを始め、2002年に独立式典を祝いましたが、今年はじめにはホルタ大統領が狙撃されて重傷を負い、日本をはじめ国際社会の支援を必要としています。列国議会同盟への加盟を承認されたばかりの国民議会の本会議場で演説をして、参議院として議会間交流を提案しました。
さらにタイ王国では、プミポン国王陛下に拝謁をし、上下両院議長と会談しました。インドではシン首相や上院議長と会談し、日本のODAの現場を視察しました。円借款の地下鉄も草の根無償のクリニックも、大変に役に立っており、今後のODAのあり方につき非常に参考になりました。
参考:日本国憲法
アゼリア会 旭川荘ボランティア
第1回アゼリア会講演会とバザーで江草安彦先生とご縁ができ、それ以来、実に26年おむつたたみを続けてきました。
最初の頃は私たちも若く大勢でしたが、最近は人数も減っています。でもささやかながらも、施設の皆さんや先生たちともお馴染みで、仲良く楽しく手と口が活躍しています。
継続は力なりで、岡山市より「永年ボランティア表彰」を、旭川荘より設立50周年記念で「感謝状」を頂きました。
ここでお願い! 気分転換にぜひ参加してみませんか?
毎月最終木曜日、午前10時より12時まで。
【連絡先】 江田五月事務所(武吉) 086-234-1151
党員・サポーターのご協力ありがとうございました。
募集目標としていた1000名に達することができました。これもひとえに大変な思いでご協力くださった五月会の皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。
さて、今年の9月には、民主党の代表選挙が行われる予定になっております。党員・サポーターの方には、選挙の際、投票用紙がお手元に届きますので、投票してください。
動いて動いて政権交替
3年前に江田五月秘書を務め、このたび岡山1区から衆議院選挙に挑戦することを決意しました。
公認内定から、朝・夕の街宣、挨拶まわりに全力で駆けまわっています。最近では「あっ、高井たかしだ」と声をかけられるようになりました。
医療費や保険料、あらゆる物価が値上がりし、生活は苦しくなる一方なのに、お役人と一部の政治家は、我々の税金を湯水のごとくムダづかいしています。本当に必要な政策に税金を使っていくことが、今、皆さんが切実に求めている政治です。役人の現場を知っているからこそ、税金のムダづかいは許せません。
師と仰ぐ江田五月参議院議長と江田三郎さんの悲願である「政権交代」を実現するため、必ず小選挙区勝利を勝ち取ります!
【岡山1区】 高井たかし
1969年生まれ(38歳)、東京大学経済学部卒、総務省(旧郵政)退職、江田五月秘書、岡山市長選出馬、IT会社設立、現在に至る
新年は民主党政権で
政治を志し、岡山に帰った日、折からの台風で飛行機が着陸できず、広島空港経由に。嵐の中の帰郷は、政治人生のスタートとして、とても緊張感のあるものでした。以来6年、五月会の皆さんから頂いた私の実力以上の大きなご期待と、力強いご支援には感謝の一言です。
初当選から5年、特にこの1年は、江田議長の傍らで歴史的な「衆参ねじれ国会」のダイナミズムを肌で感じることもできました。江田さんが親子で50年間、まっすぐにひたむきに追いかけてきた政権交代。その大きな夢を、共に実現するのが私達世代の使命です。
次期衆院選は年末を想定。11月解散、12月選挙で新年を民主党政権で迎えます。来年を日本の転換と飛躍の一年にします。
【岡山2区】 津村 啓介
1971年生まれ(36歳)、東京大学法学部卒、日本銀行退職、2005年衆院選当選、2007年「世界の若手リーダー250人」に選出、現在衆議院議員2期
国民の命を守りたい
衆議院総選挙はこの秋以降いつあってもおかしくない情勢です。4区でも7月に、すでに臨戦態勢で選対を立ち上げ、倉敷五月会の皆さんをはじめ、多くの方々にご参加いただいております。この選挙こそ「政権チェンジ」の正念場。医療や福祉切り捨ての自民党か、「政治は生活」の民主党かの政権選択そのものです。
私は厚生労働委員会で医師不足解消や後期高齢者医療制度、介護難民などの問題に取り組んできました。しかし、現政権は天下りやムダ使いにメスを入れず、毎年社会保障費を二千二百億円削減し、国民の命を守る視点が欠落しています。
政権交代しかありません。五月会の皆様、ご支援を引き続きお願いします。
【岡山4区】 柚木みちよし
1972年生まれ(36歳)、岡山大学文学部卒、(株)有隣堂退職、2003年衆院選惜敗、2005年衆院選初当選、現在衆議院議員1期
死力を尽くして勝利を掴む
「ジバン、カンバン、カバン」のない私が4年間戦うことができているのも、五月会の皆さまのお支えがあってのものです。
いよいよ天下分け目の衆議院選挙が近づいてきました。皆さんのご期待にお応えして、岡山5区で初めて小選挙区勝利をして、政権交代を実現します。朝は街頭、昼間は挨拶廻りと駆け回っています。あちこちから「一度政権を変えなければならない」という声が聞こえています。政権交代への期待が高まっていることを実感する毎日です。国民の生活のために、子どもたちの未来のために、最後まで死力を尽くします。
新しい日本を創ります! 今後共、ご指導の程、よろしくお願い申し上げます。
【岡山5区】 花咲ひろき
1966年生まれ(42歳)、慶応大学法学部卒、(株)リクルート退職、(株)コンテンツ退職、衆議院議員秘書、2005年衆院選惜敗、現在に至る
地方議会だより
【倉敷市】 伊東新市長での初議会
先の選挙で市長に就任した伊東市長にとって、初の議会が開かれました。「女性市長ならではの視点、発想を大切にし、私自身が市の営業本部長となり、世界に誇る倉敷市の実現に全力を尽くします」と所信表明。一般会計補正予算の中に、自身が公約した妊婦健診の公費負担を14回まで無料化する経費約1億円などを盛り込んだことが、注目されました。
私が副委員長を務めている総務委員会では、税制改正で、来年10月から住民税が年金天引きになることが問題となりました。議案が他の制度改正と一括提案されているため、条例改正案は全会一致で賛成。その上で、個人住民税の特別徴収に対する反対の意志を明確にするため、最終日に委員長が反対意見をつけ報告。今後、国に要望することにしました。倉敷市議会議員 時尾 博幸
【岡山県】 防災ヘリとチボリ問題
先の議会では知事が「岡山県財政危機宣言」を出したのを受けて、多くの議員が財政問題に触れ、まさに「財政議会」の様相でした。
注目の防災ヘリ18億円の購入議案について、我々は継続審査を主張していました。委員会ではその方向でまとまりましたが、本会議では自民党県議団の賛成で一転、購入決定。年間維持経費が2億円を超える事業であるにもかかわらず、県民からは非常に分かりづらい議論になってしまいました。また、チボリ公園についても、結論の出ないまま問題解決が先送りされ、未だ多額の地代負担が続けられています。
毎年200億〜300億の収支不足を埋めることは並大抵ではありません。8月には県としての財政構造改革案が出されますが、それは自治体経営のツケを県民に押しつけるようなものであってはなりません。岡山県議会議員 高原 俊彦
倉敷市議補選で初議席
初質問で登壇 江田事務所に入ったのが約4年前。県内各地の五月会の皆様に温かい目で育てていただき、選挙では多くの応援をいただきました。心から感謝申し上げます。私の力では決してなく、民主党と五月会への期待の大きさと受け止めています。
議員としての活動は、すでに6月議会から始まっており、私も新人ではありますが、初登壇し、選挙中に訴えてきた「環境問題」や「教育行政」などについて質問いたしました。質問までの準備は、初めてのことばかりで想像以上に苦労しましたが、行政のことを肌身を持って知ることができました。
今後もあくまでも生活者の観点を持った議員として活動してまいります。これからもよろしくお願いいたします。倉敷市議会議員 藤原 薫子
新人秘書紹介 4月より政策担当秘書をしております金子匡良です。秘書の業務を担いつつ、香川県の高松短期大学で憲法や法学を教えております。まったくの「永田町ビギナー」ですが、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。
かねこまさよし
金子 匡良
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