1-4 役割責任の徹底 |
選挙におけるそれぞれの役割が決定するに従い,応援するもの,されるもの,指示・チェックするものetc.と微妙な立場の違いが生じる。お互いの役割をしっかりと相互認識し,最後まて維持することが重要だ。特に,候補者と事務局の中核メンバーはそれぞれの役割に徹し,二人三脚で走りきることが勝利ヘの最短距離。
●役割間の協調を保つために
- 初めの基本的な確認をしっかり行なう。
- 役割間に摩擦が起きそうになったら,常に,その基本に立ち返る。
- 役割間の意思疎通の場として選挙対策会議を頻繁に開いて情報交換し,言いたい事は言い合って,不満は小さいうちに解消する。
●候補者の心得
立候補までの経緯はどうあれ,周囲の人に推されて立候補を一旦,決心した以上は,自分がこの闘いの先頭に立つのだ,という気構えを持つこと。ただし,選挙戦が進むにつれ「自分ひとりで闘っている」かのような錯覚に陥りやすいので気をつけたい。また,候補者の感情の動きが,メンバーの志気に直接,影響を与えるので,いろいろな中傷や困難に出会っても落ち込んてしまわないこと。立候補を決意した以上は,前進あるのみ。
●事務長の心得
選挙対策事務局の“ボス”として,事務長の存在は重要。市民選挙は命令一下で整然と動く組繊選挙と異なり,主体的に関わるボランティアの集まりなので,事務長には相当な統率力が要求される。
任務は,選挙活動の全体の流れをチェックすること。したがって,事務長には特定の仕事を割り当てず,なるべくフリーな立場にしておきたい。ひとつの仕事にかかり切りで忙殺されてしまい,全体的な展望と読みができなくなる状況は,絶対に避けたい。
また,事務長は,少なくとも選挙運動期間(関連法律資料H参照)はフルに事務局に詰められるようにすること。
■厳しい戦いだが,最後までやり抜こう!
■「公認」「推せん」「無所属」「推せん人」などの言葉は候補者に対する言葉とみなされている。新聞等で第三者の立場から報道されるならよいが、本人や後援団体の資料などに使用する場合は十分に注意すること。[関連法律資料A参照]
市民選挙の基本構造 4 |