1-6 選挙を“祭り”に |
市民選挙は,たくさんの人との「出会いの場」でもある。できるだけ多くの出会いをつくり,そのエネルギーを吸収してクライマックスヘと突入する“祭り”をつくりあげるのが,最も重要なポイントだ。
●楽しくなければ勝てない
いよいよ選挙戦に突入すると種々雑多な作業や外部への対応に追われて,気持ちの余裕を失いがちだ。自分たちで祭りをつくる,といういきごみを持って,楽しく活気のある選挙活動に仕立てよう。そのためには日常の些細な気配りも大切。次に挙げるようなことも,とかくカリカリしがちな選挙戦の潤滑油になる。
- 選挙戦術アイデア競争
- 単純作業のスピード競争
- 内部情報紙に愉快なコーナーを
- 投票日の晴天を祈り,みんなで大量のテルテル坊主づくり
- みんなで食事の献立表づくり
もちろん楽しいだけのお祭り騒ぎでは勝利はないが,一種の上昇ムードに参加者を巻き込み,投票日へとなだれ込むのも,選挙戦のパワーを増すポイントだ。
●終盤の盛り上がり=祭りのクライマックス
選挙戦も終盤となると,それまで地道に種をまき,耕やしてきたものが一斉に花開くように,独特の熱気に包まれる。候補者という“みこし”を応援者集団で担ぎ,投票日というタイムリミットまで一致団結して完全燃焼するのだ。特に最終日は,最高潮に盛り上がった“祭り”そのもの。それまでの苦労は,すべてこのお祭りムードにのみこまれ,やり終った後には格別の爽快さがある。この,ともに分かち合う楽しさ,爽快さは市民選挙の持つ特質であり,めったに経験できぬ種類のものだ。
ただし,この祭りは,最後に「得票数」という明快な結果が示され,トップ当選から辛勝,次点,完敗まで,ズバリと評価が下されるから,どんなムード・状況においても,事務局メンバーは決して冷静さを失わないこと。
■ ひとりでも多くの人が担いだ方の勝ち!
■事前に展開する活動は、限られた選挙準備行為以外は一般政治活動でなくてはならない。従って、事前の印刷物では「立候補」「当選」などの直接表現は避け、一般政治活動の範囲を越えないよう、表現の仕方や言葉づかいに注意が必要。[関連法律資料A参照]
市民選挙の基本構造 6 |