江田五月のショートコメント 2004年 戻るホーム主張目次

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2004/12/30 《カウントダウン》 

2004年は、最後まで大事件の連続だ。皇室のご慶事を寿ぐ間にも、重大犯人の逮捕が重なった。イラクも北朝鮮も情勢は好転せず、国内外で天災が頻発した。スマトラ沖地震の被害は、感染症でさらに広がりそう。新年は、私が通常国会冒頭の代表質問に立つ。歴史と地球を見据えて、人類の進むべき方向を小泉首相に質してみたい。皆さん、よいお年をお迎えください。


2004/12/27 《大津波襲来》

スマトラ島沖の地震から一夜明け、犠牲者はうなぎ登りだ。心から冥福を祈る。スリランカとモルディブは国家災害非常事態宣言を出した。国際社会で協力し合って、あらゆる救援の活動を開始しなければならない。人類は今地球に試されている。地球の反逆が始まったのかもしれない。慢心を諫めないと、とんでもないことになる。


2004/12/23 《天皇誕生日に思う》

今年は、皇族の肉声が多く聞かれた。率直な発言により、皇室の尊厳が損なわれることはない。国民主権の下にある象徴天皇制で、開かれた皇室となるのは歓迎だ。女性の天皇にも、歴史的にも国民感情からも、違和感はない。皇室典範を変える時もきている。


2004/12/20 《民主党大会》

民主党定期大会を、福岡で19・20日に開催した。次期衆院選での政権交代を「歴史的使命」とし、党をたくましく成長させるなどとした05年度活動方針を採択した。4月の衆院統一補選に向けて、平田正源さんが爽やかに挨拶。夏の東京都議選を含め、あらゆる選挙に全党的に取り組み、必ず勝つことが大切だ。

参考:民主党 2005年度活動方針付属資料:2004年度活動報告


2004/12/16 《京都議定書の発効》

温室効果ガス排出の削減目標を定めた京都議定書が、97年の採択から7年を経て、ロシアの批准により来年2月に発効する。米国の離脱は、誠に残念だ。世界各地で不気味な天候異変が起き、日本も今年は台風が異常発生した。事態は深刻。来年の天候がどうであれ、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」としてはならない。


2004/12/13 《拝謁》

今日は「拝謁」の日。朝は、東ティモールのシャナナ・グスマン大統領。民主党の有志議員7人で30分ほど、充実した懇談が出来た。昼からは、天皇・皇后両陛下。永年在職表彰の6議員と配偶者で5分ほどだが、ねぎらいのお言葉があり、一層の努力を誓った。参議院議員も野党議員も私1人。責任は重い。


2004/12/09 《遺骨が偽物》

鑑定の結果、遺骨は他人のものと判明した。怒りに、言葉もない。先日お会いした横田ご夫妻の心情は、察するに余りある。国民みんなが共有し、厳しい制裁や立法も視野に入れて対応しなければならない。直ちに委員会の閉会中審査が必要。国連の人権委員会や人権高等弁務官の役割も探るべきだ。国際刑事裁判所の条約批准も急ごう。


2004/12/06 《司法制度改革》

平成13年12月にスタートした司法制度改革推進本部が、11月30日に幕を閉じた。国民に身近で信頼される「市民が主役」の司法の構築が目的で、法整備は12月3日ですべて終了。いよいよ法科大学院、司法ネット、裁判員制度など、新制度の実現が始まる。12月2日に超党派の「司法改革推進議員連盟」を立ち上げ、私は会長代行に就任した。政治の場からチェックと支援をしていく。


2004/12/02 《臨時国会閉会》

臨時国会は明日、53日間の会期を終える。「政治とカネ」「年金改革」「イラク問題」と課題山積だったが、議論は深まらず、これといった成果を残せなかった。誠に残念。昨日の衆院イラク特委での「奇襲戦術」も奏功せず、本日の参院決算委での追及も、小泉首相お得意の詭弁を崩せなかった。小泉内閣の厚顔無恥 に対抗するには、民主党の国会戦術はもっと狡知になるべきなのか。


2004/11/29 《わけの分からぬ三位一体》

政府・与党の三位一体改革の全体像が、26日決まったが、何が決まったのかよく分からない。「地方」と「来年」を入れ替えて、「来年できることは来年に」と先送り。小泉首相は「私の出番をなくすのが皆さんの仕事」といって、得意の丸投げ。目標3兆円の税源移譲は、約2兆4千億円を示しただけ。民主党政権なら、補助金18兆円の廃止、約5.5兆円の税源移譲、約12兆円の一括交付金化を、直ちに実行する。


2004/11/25 《異例すぎないか》

1億円ヤミ献金事件の滝川被告の初公判が24日開かれ、即日結審した。特捜部検事を公判部に緊急異動させ、冒頭陳述で村岡さんらの関与を明らかにしたが、証拠調べは簡略化。12月3日、国会最終日に判決言渡し。明確に否認の姿勢を示している共犯の村岡さんの初公判は、判決後の12月14日。異例ずくめだ。手続的な瑕疵がなければ、何をやっても良いというのか。


2004/11/22 《元首相の取るべき道》

本日正式に、橋本元首相が衆院政倫審での審査を申し出た。申出書では、日歯連会長との会食も小切手の授受も、記憶にないと説明しているようだ。何故、証人喚問ではないのか。何故、意向表明から1ヶ月も遅れたのか。首長選挙や国会の会期末を睨んでの作戦だとしたら、あまりにも姑息。自民党は政治資金規正法の改正の見送りも決めた。虚し過ぎはしないか。


2004/11/18 《国会の責任》

昨日、在宅起訴された村岡兼造さんが、民主党主催の「一億円献金事件の真相をただす会」に出席し、冤罪を強く主張した上、国会での証人喚問に応じると明言した。その説明は明快で、十分な説得力があった。刑事責任の判断は司法に委ねるが、権力による政治的陰謀の疑いをただす責任は、国会でしか果せない。小泉総裁も与党も、逃げてはならない。


2004/11/15 《党首討論のあり方》

衆参の選挙の結果、今国会から党首討論は、共産党と社民党が参加資格を欠き、小泉vs.岡田の45分1本勝負となった。これがどうもうまくいかない。小泉首相の居直りとはぐらかしの度が過ぎるのだ。「自衛隊が活動する地域が、非戦闘地域だ」と居直り、自らしたり顔で「いい答弁だった」とうそぶく。いくら言論によるバトルでも、「法の支配」といったグランド・ルールは守らないと、論争にならない。17日の第3回党首討論を注目したい。

参考:党首討論(11月10日)会議録


2004/11/11 《アラファト議長死去》

パレスチナ自治政府のヤセル・アラファト議長(75)が11日午前死去した。謹んで哀悼の意を表したい。議長とは過去2回面談する機会に恵まれた。かつてはイスラエル抵抗の象徴的な闘士だったが、冷戦終結後は、命がけで和平活動をされていた。残念ながら、彼ほどの能力と意思をもった有力な後継者は見当たらない。21世紀初頭の混迷をこれ以上深めなることはできない。叡智を絞るときだ。


2004/11/08 《イラク非常事態宣言》

イラク暫定政府が、北部を除く全土に非常事態宣言を出し、米軍は、治安回復を大義に、中部ファルージャに突入して激しい地上戦と空爆を開始した。「ベトナム戦争以来の凄惨な市街戦になる」との報道もある。しかし小泉首相は、自衛隊のいる南部サマワは「(非戦闘地域に)変わりない」との認識のようだ。戦闘が始まるまでは非戦闘地域だとでも、考えているのだろうか。治安回復のお手伝いは、日本の役割ではない。自衛隊派遣は中断すべきだ。


2004/11/04 《ブッシュ氏再選》

米大統領選は、大接戦の末、ブッシュ氏再選。ぎりぎりのところで「アメリカの威信」を守る方を選択したのだろうが、これから4年間、「テロとの戦い」一本槍で突出されては、たまらない。レーガンもクリントンも、二期目の変化が見られた。ブッシュ新政権の顔ぶれに注目し、国際協調路線への復帰の道を、私たち民主党も探っていきたい。


2004/11/01 《アメリカ大統領選挙》

アメリカ大統領選挙のブッシュvs.ケリー対決は、大接戦と伝えられている。これからのアメリカの4年間だけでなく、21世紀の世界にとっても、非常に大切な選択だ。「テロとのたたかい」で、21世紀を「テロの世紀」にするのか。京都議定書など環境政策も国連改革の行方も、大きな影響を受ける。小泉首相はブッシュ決め打ちのようだが、民主党は視野を広くして対応したい。


2004/10/28 《政戦50年》

昨日の本会議で、永年在職表彰を受けた。1976年9月、父・江田三郎は同じ表彰を受け、「政戦50年、余命幾ばくぞ、政権交代ならずして、入るべき墓もなし」と嘆いた。その半年後に、大学中退から半世紀の政治活動のすべてを賭けて、菅直人さんらと社会市民連合を結成し、二ヶ月後に急死。命懸けの挑戦が実るかどうかの正念場が、近づきつつある。 


2004/10/25 《相次ぐ天災》

先週末、台風と地震が日本列島を襲った。いすれも規模が巨大で、被害も甚大。心からお見舞い申し上げます。岡山県玉野市の土砂崩れは、どこにでもある傾斜地で発生。新幹線の脱線も、既成のマニュアルでは対応不能。政府や各党が対策本部を設けているが、バラバラでなく、関係者が一体となって解決に当たることが必要だ。


2004/10/21 《大臣の資質》

衆参の予算委員会が終わった。南野法相の答弁は、特にひどい。自らの後援会に看護連盟から億のカネが入っていても、自分のことだと思わない。所管の法務行政の答弁は、二転三転や的はずれ。好人物で素人なのは分かるが、法の番人がこれでは、司法や検察への信頼は崩壊する。委員会は法案目白押しだが、どう質問すれば問答が成り立つのか。任命した小泉首相は、どう責任を感じるのか。


2004/10/18 《予算委員会開会》

小泉首相の政治資金の使途不明や自民党事務局の裏金領収書等の見出しが躍るなか、衆院予算委員会での論戦がスタート。日歯事件での「村岡・橋本喚問実現」が大きな争点。おりしも、橋本元首相の地元では県議補選の真っ最中。民主系の女性候補と保守系男性二候補との三つ巴だ。有権者の正義と良識が、ここでも問われる。


2004/10/14 《臨時国会開会》

臨時国会に関する政府・与党の対応は、遅い、短い、誠意がない。小泉首相に対する代表質問は、衆の岡田克也代表も参の千葉景子副会長も、的を絞り歯切れも良く、小泉首相の棒読み答弁と対照的。かつての迫力は姿を消した。来週の衆参の予算委員会では、よりいっそう具体的に切り込んで行く。


2004/10/11 《クマと環境問題》

クマによる人身被害が連日報道されている。被害者は、死亡を含め100人近くになる。主たる原因は、酷暑と相次ぐ台風によるえさ不足のようだが、過疎による果樹の放置や登山客の残飯放置などが誘因との指摘もある。射殺も避けられないが、クマも哀れだ。問われているのは、山の生態系をはじめ環境を破壊して来た人間社会の在り方だ。


2004/10/07 《マニフェストと地方選挙》

本日告示された岡山県知事選挙では、有力候補者がマニフェストを掲げている。17日投開票の新潟・富山の両県知事選挙も、「マニフェスト」選挙だ。しかし公選法は、国政選挙で政党発行のもの以外は、期間中のマニフェスト配布を認めていない。政策の情報公開であるマニフェストは、地方から始まった。早急に改善策を講じる必要がある。


2004/10/04 《公開討論会と民主主義》

先日のケリーvs.ブッシュのテレビ討論は、見ごたえがあった。先の参院選で、私の相手候補は参加を拒否。県議候補予定者の片山みかさんは、春の倉敷市長選で、市民の自主運営による公開討論会を成功させた。候補者の直接討論により、有権者は、貴重な生の情報を得ることができる。公開討論会は、公選法上の制約を市民主導で越えていく活動で、民主主義の原点に位置するものだ。


2004/09/30 《JCO事故から5年》

二人が死亡し、660人以上が被爆したJCOの臨界事故から本日でちょうど5年。国は原子力の安全規制を強化したはずだが、残念ながら不祥事や事故が後を絶たない。国民の信頼、地元住民の安全を最優先しなければ原子力行政は成り立たない。改めてお二人のご冥福をお祈りする。


2004/09/27 《国会議員の説明責任》

日歯連・献金隠し事件で 村岡兼造・元官房長官が在宅起訴されたが、小切手授受の現場にいた橋本・野中・青木の3人の責任は不問とされた。疑問は晴れず、釈然としない。旧橋本派幹部は、進んで説明責任を果たすべきだ。


2004/09/23 《プロ野球のストライキ》

先週、初のストライキを決行したプロ野球は、労使交渉の結果、スト回避の方向となった。本来経営者側が考えなければならない問題を、選手会とファンが真剣に考えている。経営者の感覚は、かなり古い。世論調査でも、78%がストを支持している。起業家が次々と、新規参入に手をあげている。ファンの理解があればストも打てる。一般の労働運動でも政治でも、同じことが言えるのではないか。


2004/09/20 《21世紀のアフリカ》

南アで、全アフリカ議会の開会式に出席した。植民地の時代から、自立の時代を経て、統合の時代へ。平和、人権、協力の方向に向かって、アフリカ各国が結束しつつある。しかし、貧困、犯罪、エイズなど、まだまだ課題は多い。国際協調の枠組みの中での日本の役割は重要。ところが、アジアの結束は一向に進まない。小泉首相の無責任ぶりが障害になっている。


2004/09/16 《イラク戦争の大義》

13日パウエル米国務長官は、イラクでの大量破壊兵器の備蓄の発見を断念したことを認めた。戦争の大義が失われた。イラクではいまだに普通の住民の犠牲者がでており、米兵の死者も1000人を超えた。小泉首相はどう責任を取るのか。国連総会や秋の臨時国会で、明確に自分の言葉で国民に対して答える義務がある。民主党は、速やかな臨時国会の召集を強く求めている。


2004/09/13 《臨時党大会》

民主党は、本日の臨時党大会で、政権交代に向けて結束した。岡田代表は、力強く謙虚に、「戦後初めての、本格的な政権交代の好機だ。全員一丸となって、何が何でも成し遂げよう。」と決意表明。私は、参議院会長として新参議院議員を壇上で紹介。体制は整った。まずは身近な地方選挙からだ。


2004/09/09 《民主党新執行部》

民主党岡田新体制は、幹事長人事でもたついたが、川端幹事長で決着。藤井さんは、代表代行で役員会に留まり、仙谷政調留任、鉢呂国対新任で内定。参議院側から会長の私、輿石幹事長、今泉国対委員長を加えた8人で、役員会を構成する。13日の党大会から、いよいよ政権奪取へ向けてスタートだ。


2004/09/06 《高潮被害》

岡山県では、台風16号の通過と大潮、満潮とが重なり、未曾有の大規模な高潮被害が発生した。全県で、11,000棟を超える家屋が浸水。気象庁の予報はあったが、誰も被害を実感できず、避難ゼロで、災害復旧で活動すべき車両が、公用私用とも壊滅的打撃を受けた。塩水で、電気制御系統が破壊され、ホテルや工場も再開できない。被害算定基準の見直しも必要。


2004/09/02 《脱北》 

脱北が止まらない。昨日、北京の日本人学校に駆け込んだ29人は、海外のNGOによる企画脱北らしい。初期対応では、瀋陽の教訓を生かせた模様だが、これからが大切。確かな人道的措置のため、米下院の「北朝鮮人権法」のような立法が必要だ。


2004/08/30 《民主党代表選挙》

民主党代表選挙は、岡田現代表しか立候補がなく、無投票再選が確定した。私も推薦人に名を連ねた。岡田さんの示した政策や党改革の考え方には、未消化の部分はあるが、今大切なことは、全党結束して課題を乗り越える姿勢を示すことだ。民主党への期待は高まっている。政権交代に向けて、岡田執行部を精いっぱい支えることが、参議院の議員会長としての私の使命だ。


2004/08/26 《岡田ビジョン》

民主党代表選に、岡田克也代表が立候補を正式表明し、「15年、日本復活ビジョン」を発表した。全体を通読したが、良くできている。現憲法下での集団安全保障措置への参加形態など、残された論点もあるが、ここですべてに結論を出せという方が無理。国民と一緒に、さらに議論を進めればよい。大切なのは、党が結束して政権獲得に向かっていくという姿勢だ。


2004/08/23 《対米追随》

沖縄で事故を起こした米軍が、事故機の検証も原因の解明もないまま、事故機と同型のヘリコプターの運行を再開した。政府からは、何の反応も聞こえてこない。国民の安全よりも、対米追随を優先する小泉内閣は、もう終わりにしよう。


2004/08/19 《中国》

中国は巨大な獅子が目覚め、若い経済が荒々しく発展中だ。時に尊大だが、そこは日本も同じ。一衣帯水の関係構築のため、相手を責める前に、まずこちらが身を正そう。


2004/08/16 《訪中》

本日から、財界・マスコミ有志の方々と、4泊5日で訪中する。多くの政治家や企業家と意見交換の予定で、日本への留学経験者との懇談もある。日本に対する忌憚のない意見を聞きたい。


2004/08/12 《安全意識の弛緩》

美浜原発の事故原因は、配管部分の14年間にわたる点検漏れ。リストからも落ちており、昨年11月に指摘を受けたのに、先送りしていた。安全意識の弛緩は著しい。人災であり、業過致死傷容疑で捜査が必要。また、原子炉の事故ではなくても、ただちに全ての原発関連施設の徹底的な点検を、国民に見える形で行うべきだ。


2004/08/09 《候補者募集》

民主党は、次期総選挙で政権交代を実現するため、候補者擁立作業を加速。9月末までに30名を決め、年内に全空白区を埋める。首長や県議など地方議員の候補も必要。地元岡山でも、有為の人材を求めている。乞ご連絡。


2004/08/05 《多数の横暴》

わずか8日間で、明日臨時国会が閉幕。小泉内閣と与党は、参院選の民意など意に介さず、改正年金法廃止法案をあっさり葬った。続いて与党は数にものを言わせて、津村啓介さんを戒告した。年金法案採決の際、参議院議長の議場入りを妨害したとの理由だが、事実は、議長はもともと議場入りしようとしておらず、懲罰は前提を欠く。坂口大臣の不信任案も否決し、多数の横暴も極まった。国民の力で退場を迫るほかない。


2004/08/02 《国会代表質問》

臨時国会は、今日から論戦がスタート。衆議院では、岡田代表と前原NC外務大臣。明日の参議院では、私が民主党・新緑風会の議員会長として質問。年金、イラクだけでなく、日歯連事件と参院選総括も取り上げて、自民党の金権体質や民意無視の体質をえぐり出したい。

小泉総理のシーアイランド・サミット報告に対する代表質問(原稿)会議録


2004/07/29 《国会始動》

いよいよ明日から、参院選後初の臨時国会が始まる。年金法の廃止、イラク多国籍軍への自衛隊参加、日歯連事件など、課題山積なのに、与党は会期8日をごり押し。今や小泉首相は、国民の声も馬耳東風。衆参の代表質問で、厳しく質したい。2100万票の期待に応えるため、責任重大だ。


2004/07/26 《議員会長に就任》

本日の民主党・新緑風会の議員総会で、私が議員会長に、輿石東さん(山梨県選出)が幹事長に、正式に就任し、私が国対委員長に今泉昭さん(千葉県選出)を指名した。岡田代表へ挨拶の後、ただちに役員の人選に入った。党の役員会メンバーにもなり、党運営の最高意思決定にも関わる。相手の自民党は青木会長、片山幹事長に決定。参議院らしい攻防に心懸けたい。


2004/07/22 《民主党始動》

参院選後初めて、衆参両院の議員懇談会と参議院の議員総会が、相次いで開催された。30日開会の臨時国会に向けて、全員やる気満々。参議院側も、2,100万票余の期待に応えるため、新役員選考に着手し、議員会長に私、幹事長に輿石東さんを、電光石火で内定した。国民が注視している。切れ味の良い会派運営と国会対応を行いたい。


2004/07/19 《国会活動開始》

選挙後、本日初めて議員会館入り。前国会からの未整理資料の上に加えて、もの凄い量の電報とメール。誰もがみな、今後の民主党のあり方に注目している。明日は常任幹事会、30日からは臨時国会。躍進民主党の副代表として、80人超に増えた参議院会派をまとめ、全力を尽くす。


2004/07/15 《ヤミ献金》

自民党政治の暗闇は尽きない。日歯連の疑惑は、吉田前衆院議員の逮捕に続き、橋本龍太郎氏側への1億円の献金が発覚。派閥の収支報告書に記載されておらず、昨日訂正。民主党は早速、解明本部を立ち上げた。もはや政権交代しかない。


2004/07/12 《総力戦勝利−活動開始》

定数減で一人区となったサバイバル選挙に、総力戦で勝利した。感謝するのみ。岡山でも全国でも、有権者は、不誠実な小泉政権よりも民主党を選択した。政権交代に向けて、今朝7時30分に、恒例の駅前街頭から政治活動を開始した。

参考:参院選2004 岡山選挙区 資料


2004/06/23 《リセット選挙》

いよいよ明日が、参院選公示。リセット選挙だ。政府の年金改悪をリセットし、一元化と議員年金廃止を実現する。泥沼化のイラク多国籍軍への自衛隊参加をリセットし、平和の軌道に戻す。見逃せば、このままで3年続き、世界も日本も回復不能となる。ラストチャンスを生かそう。


2004/06/21 《石井紘基さん一審判決》

18日、石井紘基さん殺害事件の伊藤白水に対する判決があった。求刑どおりの無期懲役だ。裁判所は、伊藤の弁解は勿論、検察官の立証にも満足せず、事件の背後にある暗闇の部分に言及して、厳しく糾弾した。決して再発を許してはいけない。


2004/06/17 《イラク戦争と多国籍軍》

本日、バグダッド中心部で自動車による自爆テロが起き、33人が死亡した。国際会議で何を決めようが、イラクの泥沼化は収まっていない。多国籍軍への自衛隊参加は、極めて危険だ。イラク人も喜ぶまい。与党は、小泉首相の独断専行を盲目的に追認した。参院選での厳しい批判は不可避だ。


2004/06/14 《国会最終盤》

今国会も残り秒読み。与野党の攻防が激化している。参院では、金融2法案で激突。衆院では、野党3党が内閣不信任決議案を共同提出する。「議席が増えてほしい政党」は、自民党20%、民主党28%というマスコミ調査も出た。決戦に向けて、一日一日、全力を尽くすのみだ。


2004/06/10 《出生率と年金》

03年の合計特殊出生率が、過去最低の1.29と発表された。年金法案の審議中に示されていた数字を大きく下回る。将来は1.39に回復との見通しも、全く信頼できない。年金法案成立まで、隠していたとすると、極めて悪質だ。年金改革のやり直しが、参院選の最重要テーマとなった。


2004/06/07 《議員立法・委員会出席》

この任期内に私の提出した議員立法の回数は27回で、改選対象参院議員のうち第3位だったことが、6日の新聞に報道された。委員会の出席回数は308回だ。他の議員のことはあえて言わないが、法案の提出は内閣の役割で、議員は賛否を決めるだけというのでは、あまりに寂しい。国民の代表として、国民の声に応えて法律案を提出するのは、国会議員の重要な任務だ。これからもまじめに取り組んでいきたい。


2004/06/03 《年金法案強行採決》

与党は本日午後、参院厚生労働委員会で年金法案採決を強行した。意表をつく議事運営は、与党の自信のなさを表している。明日の参院本会議が最大のヤマ場だ。廃案の最大の決めては、国民の皆さんの怒りのパワーだ。乞ご支援。


2004/05/31 《在外邦人の安全》 

イラクでの邦人2人の殺害に続き、サウジの日本商社駐在員宅が銃撃された。外務省の示す危険度は最低レベルだった。今世紀をテロの世紀にしないために、イラク戦争と日本の関与につき、ただちに真剣な反省の議論を開始すべきだ。


2004/05/27 《改正DV法成立》

改正ドメスティック・バイオレンス防止法が、本日の衆院本会議で全会一致で可決、成立した。 配偶者に限っていた保護の対象を、離婚した元配偶者と子供にまで拡大することが、主な内容で、12月に施行される。参議院の共生社会調査会が、超党派で改正案をまとめ、委員長提案で衆議院に送ったものだ。このような議員立法を活発に行って、参議院らしい特色を発揮すれば、無用論はなくなる。


2004/05/24 《公示まであと1ヶ月》

参院選の公示まで残り1ヶ月。切る必要のないカードを切った「北朝鮮外交」。国民の7割が納得していない「年金改悪法案」。相変わらずの癒着と利権の「日歯連事件」等々。残り会期は少ないが、岡田新体制の副代表として、小泉政権追及に全力を上げたい。


2004/05/20 《民主党新人事》 

民主党の新人事が決まった。岡田新代表のもと、幹事長、政調会長、国対委員長、選対委員長が、すべて一新。但し、骨格以外の異動は最少限にとどめる。私は副代表に留任だが、中井さん、円さんと3人体制となり、責任は重くなった。まず参院選を乗り切り、党の立て直しに全力を尽くす。


2004/05/17 《裁判員》

裁判員法案等の大阪公聴会に出席し、質問した。女性2人を含む6人の公述人は全員、導入賛成。検察審査協会の遠藤一清さんは、裁判員と検審委員とで年間3万2000人の国民が司法参加することを指摘。この皆さんの経験が社会に伝われば、日本を変える可能性がある。守秘義務で口を過度に閉ざさせないことが大切。


2004/05/13 《年金未納・民主党新代表》

国会議員の年金未納が、どんどん広がっている。民主党は、強制加入以後の議員未納のケースをすべて公表した。委員長辞任もし、追納制度の立法にも取り組んでいる。新代表も、民主党らしく規約に従い、公正・迅速に選ぶべきだ。


2004/05/10 《菅代表辞任・年金未納》

年金問題で、菅さんが民主党の代表辞任を表明。一方で、県選出の国会議員の 長期未納が判明した。私にも、20年以上前の議員でないとき、短期だが未納が あった。この際、国会議員に、年金期間に算入しない追納をさせるべきだ。


2004/05/06 《年金一元化》

年金改革の与野党協議が本格化し、今日の衆議院本会議は中止となった。年金一元化、未納防止策、加入実績公表の3点が課題。民主党は、07年に、議員年金も含め、国民年金以外の年金一元化、09年に、さらにこれと国民年金との一元化を提案し、全議員に強制加入になって以来の加入実績の報告を求めた。私は完納で、国民年金受給者。未納防止策も、実務者が協議中。民主党は今こそ、一致結束して、これらの課題に全力で取り組む。


2004/05/03 《憲法記念日》

民主党は2006年までに、新しい憲法の案をとりまとめる。そのための中間報告を作成中だ。現憲法の9条の表現では、イラクへの自衛隊派遣の歯止めにならなかった。国家による武力行使を違法とする憲法理念を堅持し、自衛力を保持し、国連による制裁を伴う集団安全保障には積極的に参加する表現としたい。


2004/04/29 《年金問題》

年金法案が28日、衆院の委員会で、約束だった年金未納閣僚の公表もないまま、与党単独で可決された。菅代表にも、大臣当時に未納期間があった。大変残念だ。現行制度が複雑で、徴収制度に欠陥があり、大臣も落とし穴に落ちることがはっきりした。ボロボロの現行制度は、抜本改革するほかない。連休明けからの参議院での攻防が大切。


2004/04/26 《決意新たに》

25日の統一補選では、民主党の議席増は出来なかった。私の地元の市議補選も、惜敗だった。この結果を真摯に受け止め、低投票率などの敗因を分析し、後半国会と夏の参院選に、決意新たに全力で 臨む。28日には「裁判員法案」の本会議質問に立つ。


2004/04/22 《自己責任論と敬意》

イラク人質事件で、「自己責任」という言葉が飛び交った。危険な地域に行く人が、結果に責任を負うのは当たり前。しかし、それをあえて強調する与党議員は、彼らの行動に何の敬意も共感も感じていない。命懸けで被害者救援などに取り組む若者は、不手際はあっても、日本の財産のは ずだ。パウエル米国国務長官も「誇りに思うべきだ」と言った。カネの話ではない。


2004/04/19 《幹事長の信用》

安倍晋三自民党幹事長の「違法公選はがき疑惑」が報道された。国立大学(現在は、国立大学法人)教授を公選はがきに推薦人として記載したというもので、私の手元にもカラーコピーがある。教授の承諾を得ていれば、国家公務員法違反共犯の疑いが濃厚。学歴詐称疑惑や日歯の献金もある。国会で本人から直接、堂々たる釈明を聞きたい。


2004/04/15 《日歯汚職事件》

政治団体・日本歯科医師連盟(日歯連)の政治資金規正法違反は、臼田・日本歯科医師会(日歯)会長と下村・元社会保険庁長官の逮捕で、厚生労働省がらみの汚職事件へと広がった。日歯連の政治献金は、収支報告書によるだけでも、2002年までの3年間に、自民党へ約15億円、その他政治関係者へ約22億円。闇献金も巨額のはず。国会にも業界代表が、自民党から参議院に送り込まれている。相変わらずの天下りと政官業癒着の構造で、被害者は国民。この事件の解明なしに、年金審議は出来ない。


2004/04/12 《フセイン政権崩壊1年》

フセイン政権崩壊から1年が過ぎたが、泥沼化は深まるばかりだ。武力衝突が続き、日本人3人など外国人の誘拐事件も相次いでいる。民主党は、藤田幸久国際局長をアンマンに派遣し、NGO等と接触して人質解放に全力を挙げている。イラク国内には、戦闘地域と非戦闘地域の区別はない。特措法による自衛隊撤退を考えるべきだ。


2004/04/08 《違憲判決と首相の立場》

7日福岡地裁で、小泉首相の靖国神社参拝は憲法違反との判決が出た。ところが小泉首相は、なぜ憲法違反か「わからない」と16回も繰り返し、今後も参拝を続ける方針。憲法判断は裁判所が行い、立法も行政も、たとえ判断内容に反対でも、これに従うというのが、日本の「国のかたち」。首相が「馬耳東風」では、この国は成り立たない。首相の身勝手な行動で、外交関係にも暗雲。被害は国民全体に及ぶ。


2004/04/05 《NPO課税》

NPOの有償ボランティアへの謝礼を収益扱いした法人税課税を、適法とする判決が、千葉地裁で出た。民主党政権で、頑張るNPOへの支援税制を成立させれば、こんな判決は出ない。NPOの元気が日本を変える。認証法人は1万5千を越えた。皆、一日も早い本格支援を待望している。


2004/04/01 《平成16年度》

今日から平成16年度。後半国会の焦点は年金改革で、午後の衆院本会議で審議入りした。小泉首相も「年金一元化が望ましい」と、政府案は抜本的改革ではないことを自ら認めた。民主党は9日までに、抜本改革の対案を提出する。急激な円高問題も発生。政権交代実現の年度とするため、全力を尽くしたい。


2004/03/29 《安全への感覚麻痺》

自動回転扉による小児の死亡事故で、救出が容易になる安全装置がなかったことが判明。昨年4月のオープン以降、回転扉の事故が他に32件あり、10件は救急搬送されていた。先には自動車メーカーのリコール問題もあり、会社にとって不利益な危険情報の隠ぺい体質が目立つ。早急な改善策が必要だ。


2004/03/25 《ヤシン師殺害》

パレスチナのヤシン師殺害で、21世紀の先行きは、また一段と暗さを増した。 しかし、23日の国連安保理事会の討論会では、大半の国が殺害を「国際法違反」 とする意見を表明。24日の国連人権委員会では、イスラエルを非難する決議を賛成多数で採択。賛成31vs反対2、棄権18で、日本は棄権した。民主党政権な ら、「残念に思う」だけで棄権するのでなく、各国の先頭に立って、和平実現の ために行動する。


2004/03/22 《台湾総統選》

21日投開票の陳氏vs.連氏の台湾総統選は、4年前の米大統領選を凌ぐ大接戦となった。銃撃、33万強の無効票、選挙無効の訴えの高等法院受理など、大混乱だ。中台関係の安定は、アジアだけでなく世界にとって重要。民主的ですっきりした決着を、心から期待する。


2004/03/18 《花見と警備》

東京は本日、桜の開花宣言。史上2番目の早咲きだが、花見の雰囲気ではない。スペインでの列車爆破テロ事件を受けて、警視庁は機動隊員約300人で、JR東京・品川・渋谷・新宿・池袋・上野の6駅で警備を開始。21世紀をテロの世紀にしておいて、テロに屈せず花見をせよというのか。警備で安全を守るのは、限界がある。


2004/03/15 《vox populi, vox Dei》

米英主導のイラク戦争を支持したスペインで、政権交代が起こった。若者をはじめ、今まで選挙に行かなかった人の投票で、投票率が8%も上がった。韓国では、大統領の弾劾を可決した野党の支持率が、急落している。「民の声は神の声」と、改めて思い知らされた。


2004/03/11 《秘書採用基準》

民主党は昨日の両院議員懇談会で、公設秘書の採用基準につき、国会議員だけで協議。真面目で本音の意見が、率直に語られ、大方の意見集約ができた。これに基づき、次回の常任幹事会で、配偶者や近親者を公設秘書に採用しない、給与は秘書管理の口座に直接振り込むという方針を決定する。言うまでもなくわが事務所は、この基準を満たしている。


2004/03/08 《ADR》

本日、民主党社会保険労務士議員懇談会(社会労働政策フォーラム)が結成され、私が初代会長となった。一連の司法制度改革の中で、増加する個別労働紛争については、裁判所の民事調停の活用のほか、「裁判外紛争処理手段(ADR)」の充実を図ることも不可欠。社会保険労務士の役割が期待される。


2004/03/04 《秘書給与疑惑》

佐藤観樹さんと私とは同年代で、共に細川内閣の閣僚を務めた。ベテランの思いがけない不祥事で、残念至極だ。議員辞職の決断を重く受け止め、全党衿を正し、一丸となって緊張感ある対応をしていきたい。


2004/03/01 《鳥インフルエンザ事件》

京都府の鳥インフルエンザ事件は、感染の可能性のある鳥と生卵が流通経路にのり、消費者の口まで届けられるという、最悪の事態に陥った。業者のモラル欠如と行政の連携の悪さが原因だ。昨年、生協の皆さんの努力が実って、食品安全基本法が成立した。そこでは、国、地方公共団体、食品関連事業者それぞれの責務と消費者の役割が規定されている。厚労省はもとより、内閣府の食品安全委員会の対応が問われる。


2004/02/26 《春眠不覚暁》

暖冬で、早くも「春眠暁を覚えず」の候。しかし報道では、日本人10万人、10年間の調査で、「7時間寝る人が一番長生き」との結果が出たとか。米国も同様で、睡眠は長いほど良いわけはなさそうだ。睡眠が4時間以下の人は、7時間の人に比べて、男女とも60%ほど死亡率が高いという。10時間以上の人も高い。気にし過ぎて、ストレスになるのが最悪か。


2004/02/23 《外国要人訪日》

コフィ・アナン国連事務総長やシャナナ・グスマォン東ティモール大統領が来日。東ティモールの独立は、国連により行われ、自衛隊施設部隊の派遣は、国連の要請によるものだ。今なお東ティモールには、国連東ティモール支援団(UNMISET)が存在する。国連安保理の裏付けのないイラク戦争と米英中心の暫定占領当局(CPA)統治のイラクとは、根本から異なる。政府は外国要人の訪日を利用して、今回の自衛隊派遣の正当化を画策すべきではない。


2004/02/19 《創憲》

衆・参の憲法調査会に加え、各政党内や超党派で、憲法論議が活発になってきた。民主党憲法調査会の5つの作業部会も、作業課題と人的構成の骨格作りを急いでいる。この問題を議員個人の利益や政局の材料してはならない。現行憲法の平和主義、民主主義、基本的人権の理念を、21世紀の世界と日本の中にしっかりと根付かせ、分権と自治の日本を作るために、創造的で建設的な議論をすべきだ。


2004/02/16 《党首討論》

2月18日に、総選挙後初の党首討論が行われる。昨年の総選挙までは、私が参議院の委員長だった。総選挙の結果を受けて、民主党40分、共産党5分の時間配分で、社民党は今回は見送りだ。菅代表の鋭い質問で、先日の田中審議官・藪中局長による日朝政府間交渉の内容に迫り、北朝鮮問題の解決の道筋を見出したい。


2004/02/12 《民主党予算案》

10日から衆議院で、来年度予算の実質審議が始まったが、政府側の答弁は相変わらず酷い。民主党は昨年に引き続き、今回も独自の予算案を作った。官僚に頼らず、政権を目指した真剣な努力を積み重ね、昨年のマニフェストを具体化させたもの。目的は、自主自立に基づく社会の実現と、そのための強くて安定したセーフティーネットの構築。125万人雇用創出、中小企業予算倍増の他、地方へ19兆円の実質的な財源移譲を行う。

民主党平成16年度予算案参考資料


2004/02/09 《目くそ、鼻くそ》

古賀潤一郎議員に端を発した学歴詐称問題は、ついに安倍自民党幹事長や小泉首相にまで飛び火した。発表した経歴には留学とあるが、ほとんど単位を取得してないという報道だ。「目くそ、鼻くそを笑う」でうやむやにすると、政治不信は深まるだけだ。国会議員は全員、この際襟をただし、誇大広告を止めて、真実を明らかにすべきだ。


2004/02/05 《民主党憲法調査会》

4日、今年初めての民主党憲法調査会総会を開き、創憲の作業を開始した。私が事務局長として、議事全体を取り仕切った。今年中に新しい憲法の構想につき、構想をまとめて提案する。夏の参院選前に、その中間報告をまとめる。その先に、新しい憲法の姿が見えてくる。参院選に勝利して、直ちに取り組む大仕事だ。


2004/02/02 《イラク派遣強行採決》

自衛隊イラク派遣承認案は、事後承認だから一刻を争うものではないのに、衆議院で は、多くの問題点にまともな説明もないまま、与党単独でだまし討ち採決を強行し た。陸自派遣団式典の小泉首相出席を最優先したためか。こんな時こそ、参議院が存 在価値を示さなければならない。安易な妥協は出来ない。


2004/01/29 《学歴詐称》

今日の民主党本部臨時常任幹事会で、私も副代表として参加し、古賀潤一郎議員の除籍(除名)処分を決めた。事案に照らせば、最も重い処分で、妥当だと思う。あとは本人が、経歴の詳細を明らかにし、自ら進退を決するほかない。


2004/01/26 《武力行使》

民主党菅代表は、イラクへの自衛隊派遣は憲法違反だと断定した。イラクでの自衛隊は、個人の身を守るための自己判断による武器使用を超えて、組織的な「正当防衛のための武力行使」を想定している。憲法9条をどう広く解釈しても、日本の安全に関係のない他国領土での武力行使を認めているとは読めない。正当防衛なら、いかなる武器使用も武力行使にならないという理論は、聞いたことがない。菅代表の問題提起は、重要だ。


2004/01/22 《代表質問》

昨日の菅代表質問は、迫力十分だった。小泉首相は官僚が作った原稿が頼り。特にひどかったのが、民主党の松本剛明議員の再質問の答弁拒否。官僚作成の原稿がなかったので、答えられなかったのか。お粗末の一言だ。

参考:菅代表の質問と答弁松本剛明議員の質問と答弁


2004/01/19 《小泉施政方針演説》

今日は通常国会の召集日。小泉首相の施政方針演説を聞いた。郵政・道路公団・地方分権(三位一体)・年金など、小泉構造改革は全て失敗。それを隠すためか、イラクへの自衛隊派遣を強調したが、全く誤った方針だ。小泉政権を崩壊に追い込んで、参議院選勝利につなげたい。


2004/01/15 《武器輸出三原則》

石破防衛庁長官の三原則抜本見直し発言は、悪乗りだ。民主党の提言は、あくまで専守防衛の原則のもとで、ミサイル防衛(MD)システムについて例外とするということ。憲法もそうだが、民主党の積極的提言に乗じて、政府自民党が平和主義をないがしろにすることは、断じて認められない。


2004/01/12 《民主党大会》

明日は、民主党の定期大会。次期総選挙での政権交代をめざして、(1)「マニフェスト」の発展と深化、(2)参議院選挙の勝利(1名区の勝利と比例区2500万票の獲得)、(3)総選挙後の新体制の承認、(4)「創憲」のイニシアティブなどがテーマ。いずれも私自身が直接関わりを持つものばかりだ。7月11日までの正味6ヶ月間、一日一日に全力を尽す。

参考:民主党 2004年度活動方針


2004/01/08 《自民・民主の大連立》

経済団体の新年会の席で、小泉首相が菅代表に、自民・民主の大連立をもちかけたらしいが、これは国民の求めているものとは違う。二代政党が政権交代で切磋琢磨する、緊張感のある民主政治を求めているのだ。もちろん、憲法や年金制度のように、政権交代によって左右されてはならない大きな課題は、二大政党間の論議と合意が必要だ。


2004/01/05 《民主党の憲法草案》

昨日のNHKの党首インタビューで、菅直人代表が、憲法が還暦を迎える(2006年)頃には、民主党の憲法草案を作ると述べた。私は民主党憲法調査会の事務局長。2大政党制が確立されれば、新しい憲法制定の政治的基盤は整う。7月の参院選で信任を得られたら、私の次期任期の最重要課題になる。


2004/01/01 《新年・靖国神社参拝》

謹賀新春。小泉首相が靖国参拝。4回目は元日と来た。新年早々、度重なる小泉首相の確信犯的な行為で、まるでストーカーのようだ。自分のことしか考えず、国益お構いなしで、北朝鮮の核問題や拉致問題での大切なパートナーである中国や韓国の気持ちを、平気で逆なでする。新たな追悼施設も、やる気は全くない。もはや、早期退陣しかない。


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〜2001/06/14 政策秘書のショートコメント


江田五月のショートコメント 2004年 戻るホーム主張目次