2002/03 五月会だより No.99 ホーム主張目次たより目次前へ次へ

小泉改革も「あだ花」だった

 ― 今こそ市民の政権選択を!―

昨年は新世紀のスタートでした。しかし、とても祝福されたものとは言えません。内外ともに、文字どおり過去に経験したことのない多事多難です。

これは、すばらしい時代への生みの苦しみなのか、それとも終末の時代のはじまりなのか。それは、誰かが決めてくれることではありません。私たち自身が、自らの手で決めていかねばなりません。そのための道具が「政治」です。

国民が、政治の受益者から、政治の主人公へと大変身することが、今こそ大切。小泉フィーバーも閉幕間近かです。市民の自立的選択で、真の新世紀の幕開けを迎えましょう。

代表質問― 真の改革をめざす

2月7日、通常国会で参議院の代表質問のトップに立ちました。20年前に一度行いましたが、その時は小会派のため、各党の最後に10分だけ。本格的なものは、国会議員23年で今回が初めてです。おろそかには出来ません。話し言葉で、歯切れ良く、と念入りに準備しました。

今の日本は、経済も行き詰まり、お年寄りの介護や子どもたちの教育の状況も大変です。国民の中には、自分のできることを生かして社会に役立ちたいと思っている人が、たくさんいるのです。ところが小泉さんは、言葉では国民を信用していると言っても、現実には、国民に役割を与えようとしません。

そこで私たち民主党は、NPO、NGOなどに自由な活動を保証し、ワークシェアリングなどで、新しい参加型の社会と家庭を追求し、真にラディカル(根源的)な構造改革をめざします。

鈴木疑惑と小泉改革

田中外相らの更迭により、小泉首相の目は、国民ではなく、霞ヶ関の官僚や永田町の自民党の方に向いていることが、バレてしまいました。NGOの自由な活動が大切だということも、理解が浅いようです。

鈴木宗男議員の疑惑には唖然とします。川口外相は、北方領土政策に何の変更もないと言いますが、現実には、ロシアの占拠を固定化するような施策を「疑惑のデパート」と呼ばれる鈴木議員の介入により進めていたのです。離党ではダメ。辞職すべきです。

BSE(狂牛病)対策では、未だに消費者の信頼回復はできていません。武部農水相の責任は極めて重大です。食品衛生法やJAS法の改正、一元的で独立性の高い食品安全庁(仮称)の内閣府への設置も大切。

小泉内閣は国民に期待を抱かせましたが、これが幻想に過ぎませんでした。小泉内閣も、旧態依然の利権政治の地下茎に咲くちょっと変った「あだ花」に過ぎなかったのです。

通常国会で新時代の“のろし”を

私は、参議院の予算委員として、先日も鈴木疑惑追及の質問に立ちました。この疑惑解明やBSE対策を担当するプロジェクトチームの座長もしています。参議院の民主党会派の副会長など、超多忙です。

この国会は、多くの重要法案が審議されます。二十一世紀を真の人権の世紀とするため、日本にもしっかりした人権救済機関を作らなければなりません。政府案は国際基準から見ると不合格。民主党の対案の大綱を作りました。精神障害と犯罪の関係も課題で、上滑りの政府案に対し、対応策を作成中です。

経済や景気のことも、待ったなし。この時期に株価が回復するのは、アメリカの景気回復やカラ売り規制のためで、経済構造改革の成果ではありません。利権につながる公共事業に頼るのでなく、市民の活躍で経済が活発になるように、不良債権処理や金融アセスメント法案を含め、大胆で素早い対策に取組みます。新時代ののろしを上げる時です。

有権者に選択肢がないと、民主主義とは言えません。選挙が大切。統一地方選挙と参院選。何より総選挙。候補者発掘と応援に、智恵と力をお貸し下さい。


江田議員 トップで代表質問

江田議員は2月7日、いま開会中の国会参議院本会議で、各党のトップを切って代表質問に立ちました。江田議員は23年間の議員生活のなかで、代表質問に立ったのは二度目です。

質問は、田中外相の更迭問題に始まり、日本の将来像、子供たちの未来、掛け声だおれの構造改革、デフレ対策、NPO税制、食の安全、地方への財源移管―など、幅広く小泉改革の姿勢をただしました。

 デフレ対策、食の安全質す

とりわけ、デフレ対策では、超党派で「デフレ阻止政策協議会」の設置を呼びかけました。また、食の安全でも「現在、農水省と厚生労働省に分かれている『食の安全行政』を統合して、内閣府に包括的な行政機関をつくるべきだ。こうした行政を実現さすために、JAS法と食品衛生法を抜本的に改正すべきだ」と提案しました。

 放っておけぬ質問内容

小泉首相の答弁は、そっけない、誠意のみえない内容でした。しかし、質問内容の重要性は放っておけず、江田議員の質問後2〜3日で小泉首相は、デフレ対策は「当面の最重要課題として取り組む」とし、食の安全についても「包括的行政機関や法改正を検討する」と、江田議員の質問に沿ったかたちでの発言をしましたが、実行できるかどうか疑問です。

代表質問は持ち時間40分でしたが、39分30秒でこなし、質問、答弁ともにNHKテレビで中継されました。多くの支持者の方たちから、ファックスや電話が相次ぎ、岡山市の渡辺義信さんからは「ご立派。次はムネオ氏の首を…」と凄い激励が届きました。

代表質問会議録


快晴、湯豆腐、知恩院  五月会 久しぶりの一日旅行

昨年十二月一日、江田五月会で久し振りの一日旅行を実施しました。行き先は晩秋の京都。名物の湯豆腐をいただき、円山公園あたりを江田議員と散策しようというもの。

最初はバス三台くらいを予定していましたが、あっという間に十台にふくれあがり、一行は四百三十人。午前七時、県下各地を出発、天候は快晴。江田議員はバスが止まるたびにバスを乗りかえ、義経の八艘とびならぬ十艘とび。

江田議員のジョークを交えた愉快な挨拶に、社内は拍手と笑いがいっぱい。バスガイドさんも「国会議員さんて、もっとこわい人かと思っていた。」と大喜び。

京都へ入り、渡月橋から望む嵐山はまだまだ紅葉の名残り十分。四百三十人の皆さんが一室に座り、湯豆腐ご膳をいただく風景は壮観そのものでした。全員が飛びっきりの笑顔で、あちこちから、カンパーイ!の声があがっていました。

昼食のあと、バスで丸山公園に移動中、「雅子さま女児ご出産」の臨時ニュース。車内のテレビ放送に、どのバスも拍手と「おめでとう」の声があがり、もう一つ笑顔が広がりました。

円山公園、八坂神社、知恩院では思い思いに散策。あちこちで江田議員と、カメラの前でハイポーズ。

最後は、京漬物の老舗「西利」で買い物。西利からお土産もいただき帰路へ。遠く新見から参加の羽柴和枝さんも「よかった!またね。」

天気は最高、楽しい仲間同志、何のトラブルもなく、嬉しくご機嫌な一日でした。


今年も楽しく650人 五月会新春パーティー

恒例の江田五月会新春パーティーが、一月十三日、岡山市内のプラザホテルに支持者ら六百五十人が参加して開かれました。

今年はゲストに政治評論家の森田実さんを迎え、森田さんの講演と江田議員との討論、パーティーの二部構成。

 「思考停止と錯覚の日本」

辛口の評論家として知られる森田さんは、「日本は小泉改革の魔法の呪文に、何かやってくれると錯覚しているが、小泉改革の本心は、サッチャー元英国首相のとったサッチャー革命の手法を日本に取り入れることだ。サッチャー革命はヨーロッパ金融の中心、ロンドンのシティーからイギリス人を追い出し、アメリカ人、ドイツ人にシティーをゆだねる改革だった。サッチャーは当時のイギリスのドロ沼の経常収支赤、インフレをおさえるためにシティーをはなしたが、日本は経常収支黒、デフレとイギリスと正反対の状態にありながらサッチャー改革をとり入れようとしている。

また、小泉内閣はアメリカとの度重なる会談で、日本の意見を全くいわず、アメリカの意見ばかり聞いている。経済政策、安全保障政策など全てアメリカの言いなり、政治もメディアも日本は思考を停止している」と述べ、「今こそ民主党はデフレを止め、成長への希望が持てる策をたてるときだ」と提言しました。

 違う江田三郎と小泉の構造改革

続く江田議員と森田さんのトークでも、江田議員が「江田三郎の構造改革論は、どうやったら社会主義が実現できるか―だったが、小泉構造改革は改革の先にある理想が見えない」と発言しました。

これに対して森田さんは、「江田三郎さんの改革は日本を見据えた改革論だったが、小泉改革は日本をアメリカ化することだ。日本に立脚した改革が出ていない。この違いを明確にするのが野党第一党である民主党の務めだ」と民主党の奮起を促し、会場から大きな拍手がわきました。

続く新春パーティーでは、あちこちのテーブルで談笑の輪が広がり、お馴染みのジャンケン大会もありで、参加者全員が新春の一日を楽しく過ごしました。

また、パーティーの最後を締める、河原昭文江田五月会会長の“フレェー フレェー エダァー”の三三七拍子はことしはなし。

代わって初の一本締め。ィヨーオの掛け声のあと、ピタリと決まりました。


東京でも交流会

三月六日、東京・赤坂プリンスホテルで、「全国江田五月会」の講演会と交流会が開かれました。

江田議員と中坊公平さんが、会場からの質疑も含め、縦横無尽に話し合い、続いて、四百人ほどの参加者で交流会。懐かしい人たちも大勢集まりました。

交流会には林節子さんら「江田五月を支える倉敷女性の会」の十一人も特別参加。交流会の前、林さんらは江田議員の案内で国会や最高裁などを見学、「テレビとは大違い」と感激。

会には女優の三田佳子さんやミュージシャンの中西圭三さんからもメッセージが届きました。


合唱団でバイオリンソロ

江田議員がメンバーの六本木合唱団は、昨年十二月、二回のディナーショーに出演しました。ショーの目玉は、江田議員のバイオリンソロではじまる、林真理子女史歌う「メリーウィドウ」。大拍手でした。

六本木合唱団の目標は今年の「紅白」です。


田淵さん辞退

次の衆議院選挙に岡山二区から立候補を予定していた田淵雅子さんから、二月一日、鳩山民主党代表あてに「公認候補内定辞退と、第二区総支部代表辞任」の書面が郵送されました。江田議員は、同日の最終新幹線で急遽帰岡、翌二月二日早朝、田淵さんと話し合いましたが、田淵さんは「自分としては準備不足で時期尚早でした」とのことで、辞任の決意が固いことを確認、二月三日の党県連定期大会に報告しました。


五月会親睦旅行第2弾 高知でカツオのたたき食べ放題!

江田五月会事務局では、江田議員と五月会会員の皆様との懇親を図る「日帰り旅行」第2弾を計画しています。会費は今回も京都と同じ5.000円です。

 「目には青葉」の6月1日、高知市でカツオのたたきを腹いっぱいいただき、桂浜で坂本龍馬と一緒に太平洋の怒涛を眺めようという計画です。もちろん、江田議員も参加します。

今回はバス30台を予定しており、大勢の皆様のご参加をお待ちしています。五月会メンバー以外の方も大歓迎です。ご近所の方たちや、お友達をお誘い下さい。

日時   2002年6月1日(土) 7:00から8:00ごろ出発
行き先  高知市
会費    5.000円(バス代、昼食代含む)
その他  全バスにガイド付


江田三郎氏偲ぶ会 没後25年

江田三郎さんが亡くなられて今年で二五年になります。そこで次の催しを計画しました。皆さんの参加をお待ちしています。

■5月9日(木) 江田三郎メモリアルゴルフコンペ 
 場所    グレート岡山
 参加人員 40人(先着順)
 会費    一万円(予定)

■5月11日(土) 江田三郎を偲ぶ会 
 会場  ホテルニューオカヤマ
 会費  五千円


100号迎える「五月会だより」 記念特集に原稿大募集

「……私は自分の良心に反する政治をしないことを、この際宣言します。そして一人ひとりの優しさ、温かさ、清らかさというものを大切にし、育んでいきます」―。参議院全国区に当選1年後の1978年6月、江田議員は「五月会だより」創刊号で、支持者の皆さんにこう約束しました。 

あれから24年。「五月会だより」は今回で99号、次回は100号をむかえます。 「五月会だより」は、ずっと支持者の皆さんと一緒でした。いろいろなことがありました。思い出もいっぱいです。

そこで、100号を記念し、皆さんから原稿をいただき、特集面をつくりたいと思います。「私と五月会」「私と五月会だより」「私と江田議員」…… テーマは五月会に関係したものならなんでも結構です。 下記要領で原稿をお寄せ下さい。多くの皆さんの投稿をお待ちしています。

◇字数  200字以内
◇原稿には住所、氏名、年齢、所属五月会名を明記してください。
◇原稿に関係した写真があれば添付して、写真説明を付けてください。
 適当な写真がない場合はご自分の顔写真を添えてください。写真は必ず返却します。
◇原稿締切り  5月11日(土)
◇宛先   〒700-0837 岡山市南中央町1-9 江田五月事務所


五月会だより手配り ご協力いただき一万五千部 

五月会だよりは、前号(98号)から五月会会員の皆さんに手配りのご協力をお願いしましたが、県下で約一万五千部の手配りをすることができました。有難うございました。

事務局では引き続いて手配り地域を広げ、配布先を増やしたいと思っています。ご協力お願いします。

ご連絡いただけば、ご説明にうかがいます。


   スケジュール (活動日誌にリンク設定しています)

  11/03
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 富士通労連本部で「憲法と平和」テーマに講演
 寄島町制100年記念式、岡山コーポ役員と「食の安全」懇談会
 参院法務委員会で司法制度改革など質問75分
 六ヶ所村核燃サイクル施設視察
 岡山県学童保育研究会、連合岡山と定期協議
 参院法務委員会で危険運転致死傷罪など質問75分
 菅幹事長来岡・建部で対話集会、新見・高梁・笠岡で講演会
 江田五月を支える倉敷女性の会
 参院厚生労働委員会で医療情報提供促進法案の趣旨説明、
 法務委員会でアフガン難民・刑法改正など質問45分
 弾劾裁判所合議・木村判事に罷免判決
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 江田五月会京都日帰り旅行
 連合岡山定期大会、党本部定期大会(来年1/19)準備委員長就任
 臨時国会閉会、岡山コーポなど食の安全関係参院本会議で採択 
 後楽園で内親王ご誕生祝賀のつどい、アウンサンスーチーさんと
 ビルマ人のためのノーベル平和賞を祝う東京国際フォーラム
 連合岡山役員会懇談会
 緑川洋一さんお別れ会、長島愛生園国会報告会、
 連合岡山と党県連協議会
 津山五月会国会報告会、津高・富山五月会忘年会
 党憲法調査会総会(江田事務局長)
 党本部大会で来賓出席依頼回り
 参院民主党新緑風会研修会
 六本木合唱団発表会
 山陽TV出演「国会報告」
 番町文庫五月会忘年会
 加藤シヅエさん弔問
〜27・29〜30 支持者挨拶まわり
 消防団夜警激励
〜1 餘慶寺・正通寺初詣
2002
01/01
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 津山商工会議所新年互礼会、支持者挨拶まわり
 森本県議後援会グラウンドゴルフ大会
 朝日高校書道部書初め、黒住教神道山初詣
 児島商工会議所新春互礼会、国際ホテル互礼会
 病院協会新年互礼会、江田五月会企画会議
 全林野労組旗開き、連合新年交歓会、自動車工業会賀詞交歓会
 支持者、新聞社、TV局新年挨拶
 支持者新年挨拶まわり
 御津町商工会新年互礼会、全国一般岡山地方本部新年旗開き
 岡山市消防出初式、民主党岡山県参議院選挙区第1区総支部
 (江田支部)幹事会、 江田五月会新春パーティー
 東京・東久留米市市長選応援
 在日米商工会議所新年会
 和服屋さん新春集いで講演(90分)公認会計士協会賀詞交歓会
 TV朝日映像インタビュー
 民主党本部党大会・大会実行委員長を務める
 154国会召集、ハンガリー大使主催のサロンコンサート
 5区内挨拶まわり、岡山県政記者会メンバーと懇談会
 シャナナ・グスマン東ティモール大統領予定者と懇談・5月20日の建国記念式典に招待を受ける
02/03
 
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24
 民主党岡山県連第7回定期大会、
 菅直人民主党幹事長・榛葉賀津也参議院議員講演会
 参議院本会議代表質問(40分)
 山陽TV出演「国会報告」
 民主党鳥取県連第4回定期大会に中国ブロック代表として出席
 高木剛ゼンセン同盟会長、南雲光男サービス流通連会長と懇談
 木村睦男元参院議長新見市民葬
 森本てつま県議後援会総会
 加藤シヅエさんを偲ぶ会
 岡山アルゼンチン友好会議
03/02
07
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11
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19
 民主党広島県連対話集会で講演、羽場頼三郎市議後援会総会
 鈴木議員疑惑解明PT座長就任
 岡山BSEシンポ出席
 参院予算委鈴木疑惑質問40分
 参院予算委経済問題質問60分
 参院法務委員会質問40分

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