2002/11 五月会だより No.101 | ホーム/主張目次/たより目次/前へ|次へ |
「市民が主役」の党へ立て直す ― 国家基本政策委員長に就任 ―
石井紘基さん追悼 石井紘基さんが統一補選の最中、暴漢に刺殺されました。私とは学生運動以来の仲です。社会党本部の職員でしたが、1977年に父・江田三郎が離党したとき、黙って行を共にし、父が病に倒れたとき、私に転身の決断を迫りました。私の当選後は、秘書(実際は師匠)として私を助けてくれ、ご自身も95年から衆議院議員を3期勤めました。
歯に衣着せぬ鋭い追求で名を馳せ、怠惰な官僚や闇の悪党どもに恐れられました。捜査結果がどうであれ、背後にある悪との戦いを見落としてはいけません。戦いのバトンを、きちんと引き継がなければなりません。決意を新たにします。
代表選と統一補選
統一補選は、民主党は1勝6敗。完敗です。私も応援に走り回りましたが、民主党に対する有権者の評価が最低で、どうにもなりません。代表選とその後の人事のごたごたが響きました。
私は、菅直人選対の責任者で、民主党の面目一新を目指したのですが、国会議員投票ではぎりぎり勝ったものの、頼みのサポーター投票で負けました。自民党でさえ、党員投票で国民の期待を反映した結果を出したのに、民主党が組織や団体の意向優先では、市民が主役の国民政党とはいえません。1日も早く、体勢を立て直さなければなりません。責任重大です。
臨時国会と党首討論
10月17日から、臨時国会が始まり、私は国家基本政策委員長に就任しました。衆議院との合同審査会で、党首討論を主宰します。11月6日が参議院の初回でしたが、なかなか討論の神髄を発揮できる運営にならず、切歯扼腕です。
委員長になると、他の役職は外れます。しかし、党の憲法調査会の事務局長は続けます。参議院では、法務委員と憲法調査会委員で、特に法務委員会は、先国会から引継の心神喪失者医療観察法案と人権擁護法案のほか、新たに法科大学院関連法案、会社更生法改正案がかかり、緊迫しています。
経済と外交
最大の課題は経済です。未曾有のデフレ、不況は好転の兆しを見せません。構造改革と景気対策と、二兎を追うことは可能です。明治以来の中央集権と官僚優位の下で出来上がった利権構造を改め、そこに群がる自民党政治家を放逐することです。そして、教育やIT、医療や介護、年金や雇用、環境やまちづくりといった「新たな公共事業」に資金を投じ、NPOをはじめ市民の力を活用すれば、新しい経済や社会の構造が出来ます。
北朝鮮の拉致被害者は帰ってきましたが、これからが大切。北朝鮮との国交は、未来のために何としても正常化しなければなりません。米国のイラクに対する武力攻撃は、なんとしても防がなければなりません。平和憲法をもつ国として、日本の役割は大きいはず。難民への冷たい態度も、早く改めたいものです。
経済活動視察で訪中
江田議員は十月六日から十二日まで、経済人、ジャーナリストを中心とする第二次愛華訪中団の顧問団長として、中国を訪問しました。中国の経済活動などを視察するのが主なねらいで、秦皇島、北京、杭州、上海の各都市を訪ね、各地の大学区、技術開発区を視察しました。
また、八日には人民大会堂で全国人民代表大会常務委員会の成思危副委員長と会談(写真)するなど、要人多数と会談しました。どの大学区、技術開発区とも広大な計画で、そのスケールの大きさと、中国の経済発展への意気込みに圧倒されました。
民主党代表選挙 菅直人さん惜敗
9月23日投票の民主党代表選挙で、鳩山由紀夫さんが、代表に再選されました。江田議員は、菅直人さんの選対本部長として全力投球しましたが、決選投票で、242ポイント対254ポイントの12ポイント差(国会議員3人分)で惜敗。国会議員では92人対91人、衆議院議員の公認内定候補では42人対41人と、菅直人さんが勝ちましたが、党員・サポーター票で、31対16(47都道府県での勝負)で負けました。(開票結果)
岡山県では、皆さんのお力で、圧倒的に菅直人票が多く、5ポイント総取りすることができました。ありがとうございました。
鳩山代表は、中野寛成さんを幹事長に指名し、論功行賞ではないかと党内は大混乱しました。鳩山・中野体制では、総選挙も、参議院選挙もたたかえないと、党内外の見方は一致しています。民主党は重大な危機に直面しました。一刻も早く、「市民が主役」の民主党をつくり上げて、政権交代と日本再生を実現しなければなりません。江田議員は、岡山が先頭に立つ覚悟で、全力を尽くします。
岡山でも熱気の演説会
岡山県下でも8月31日、菅直人支援集会が開かれました。江田議員と岡山駅前で街宣のあと、300人の聴衆が待つ岡山国際交流センター、続いて250人が集まった総社市総合福祉会館で「私はこんな日本をつくりたい」と熱のこもった演説で参加者を魅了しました。
続く9月14日には、岡山市内のホテルに代表選立候補の4人が顔を揃え、立会演説会が開かれました。聴衆が続々とつめかけ、会場の椅子を追加するほどで、約500人を前に4人が支持を訴えましたが、岡山出身の菅さんには、ひときわ大きな拍手が起こり、会場は熱気につつまれていました。
立会演説会のあと、菅さんは、江田議員らと「番町文庫」のカウンターで同店自慢のお好み焼をほおばり、英気を養いました。
岡山市 佐藤 健冶郎さん
サポーター投票が千円というのは◎ 本気で投票できて良かった。党首選の候補者がそろってから投票用紙をくばってほしい。
建部町 重平 毅さん
地元出身の菅さんに期待をかけ頑張った。結果は民主党人気を大きく落し、挽回に二〜三年はかかる。だが、放っておくわけにはいかん。一緒に闘った仲間を大切にし、さらに仲間をふやす。
岡山市 余田 庸子さん
菅さんを応援していた私にとって、大変残念な結果に終わりました。純粋に票を投じたサポーターの思いが、果たして反映されたのだろうか。少し疑問が残りました。
新たな決意で再出発 ―― 江田五月会総会
新役員、活動方針決まる
8月17日、岡山労金ビルに、県下から150人が集まり、江田五月会総会が開かれました。河原昭文会長は挨拶の中で、(1)岡山で国会議員が自民党に独占されつつあり、最後の砦である江田君の議席は死守しなければならない。(2)陣容を整え「新たな決意記載出発」の総会としたい。と述べました。
江田議員は国会報告で小泉政治の問題点を解明し、次の通り述べました。
「(1)私は本会議の代表質問に立ったり、東ティモール問題やハンセン病問題では超党派の代表として活躍している。(2)次回は議席減で大変な選挙になるので、大亀さんに無理を頼み再度選挙組織活性化の中心になって頂いた。(3)秋の補欠選挙、来春の地方選挙を頑張り抜き、『津村・柚木・はた』の3候補の必勝体制を固め、残る1区3区も早期に擁立したい。」
総会はこのあと、大亀幸雄事務局長から、湯川憲比古・須藤暁子事務局次長をはじめ事務局刷新体制と県下に配した大量の新役員の選任と活動方針の提案があり、満場一致可決されました。
また、会員から江田五月会への意見質問なんでも歓迎の討論会にうつり、「(1)労組出身議員が無所属ばかりで地方議会に民主党の姿が見えない。(2)県内の政治に党の政策を」など、素朴な質問や積極的な討論が交わされました。
会長、事務局長、事務局次長をのぞく主な役員は次の通り。
▽副会長=秋山修一、岩ア瑩太郎、小笠原照也、小野陽子、神崎次郎、櫛下信久、国富橿雄、小土井洋二、定岡正一、篠原新二、田原清正、羽場頼三郎、姫井由美子、元田弘祐、森本徹磨 ▽顧問=52名 ▽常任顧問=1名 ▽会計=1名 ▽会計監査=1名
ポスター しおり 名刺 できました
ミニしおり(名刺判) 大きなポスターができました。今までのにこやかなイメージの江田五月とは一味違います。政治家として年輪を重ね、今の厳しい政治状況を反映した“今の江田五月の顔”です。民主党の掲示板にピタリと合うサイズですので、掲示板の設置とポスター貼りへのご協力をお願い致します。
しおり・ミニしおり(名刺判)もできました。21世紀の扉を開く鍵は、「政権交代」です。20世紀から21世紀にかけての政治家江田五月のビジョン≠わかりやすく書きました。力強い応援にご活用ください。
江田五月の参議院選挙は、2004年(平成16年)7月です。このグッズ3種は、これからの1年間をメドに使います。選挙の本番に向け、アレコレご感想をお寄せください。
私も一言
泣きますか? 笑いますか? 富山五月会 小橋一郎さん
一年半後の参院選挙で江田議員に岡山県民はどんな審判を下すのでしょうか?
私は泣きたくない……だから近しい人に何時も呼びかけています。「貴方の周りに3人の江田五月信者を作ってください!」と。ヤレバ出来る。ヤラなければ負ける!
民主党公認 岡山二、四区候補予定者決まる
今夏も恒例 初盆まいり
毎年お盆には初盆参りをします。この1年間に亡くなられ、江田議員がお世話になった方のお宅に伺い、お線香を立てさせていただきます。議員が持参するのは、挨拶状だけ。県下で大勢おられるので短い時間しかお話できませんが、お参りを終え車に乗り込むと、議員は「いろんな人生があるなぁ」としばし感慨にふけります。
今年は8月12日の真庭郡からスタートし、15日の午後6時までに猛暑の中120軒をお参り。どこのお宅でも、思いがけぬ江田議員のお参りに大変喜んでいただきました。合掌。
秋のバス旅行延期
11月末に予定していた、江田五月会の1日バス旅行は、延期しました。来春の統一地方選挙に全力を挙げるためです。参加を予定されていた皆さん、誠に申し訳ありません。
五月会だより 手配り協力お願いします
昨年の11月より、五月会だよりをご近所周りに配っていただくお願いをしています。以前までは郵送という形をとらせていただいたのですが、莫大な郵送料がかかり、事務局の経営が困難になりつつあります。ご負担にならない程度でかまいませんので、是非ご協力をお願い致します。
五月会の皆さんが手配りをしてくださると、手配りぶんだけ、五月会だよりが多くの方たちに読んでいただけることになります。
石井紘基さんのご冥福を祈ります
故・石井紘基さん 暴漢の凶刃に倒れた石井紘基さんは、江田三郎さんの信奉者で、議員会館の自室には三郎さんの写真を飾っていました。江田議員の秘書も長く勤めており、岡山でも親しい友人が大勢います。
江田議員は、事件当日は鳥取での遊説を切り上げて病院に駆けつけ、遺体と対面し、27日の通夜、28日の密葬、11月7日の民主党本部など主催の「お別れ会」にも全て出席しました。また、江田議員は同日の参議院法務委員会の質疑の冒頭で取り上げ、森山法相から、単純とされる事件の動機につき「ほんとかな? と思います。」との答弁を引き出しました。
心からご冥福をお祈りします。
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スケジュール (活動日誌にリンク設定しています)
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